スティーヴ・スティーヴンス (Billy Idol) #2 / カバーバンドで磨かれたスキル&機材マニア


長年ビリー・アイドルの相方を務めながら、自身のソロやプロジェクトバンドでも活躍するギタリスト、スティーヴ・スティーヴンス!



彼のインタビュー訳Pt.2、今回は「カバーバンドで磨かれたスキル」「機材オタクっぷりを発揮」「M.ジャクソンと共作」などです!



I: インタビュアー

S: スティーヴ


カバーで磨かれたスキル


11:10


I: ビリー・アイドルと出会う前のあなたはどういう活動を?


S: 僕はNY出身なんだけど、高校を二年で中退したんだ。その頃にはもうカバーバンドで週3回プレイしていたからね。


その頃はTwisted Sister なんかと一緒によくクラブでプレイしてたよ。この頃の経験がものすごいトレーニングになったんだ。



Led ZeppelinからGenesis、Sex Pistolsからプログレまで、当時人気だったバンドを片っ端からカバーしてたな。


No.1 のカバーバンドになるためにはレコードのようにプレイしなきゃいけないから、当然アルバムをものすごく分析していくことになるのさ。


なので、一つ目は人前でプレイするという点で、二つ目はアルバムをそういう視点で分析するという点で、非常に意味のあるトレーニングだったよ。



80年代NYの音楽シーン


14:55


I: あなたはその当時NYのど真ん中にいて、そこで頑張っていればそのうちブレイク出来るという感触がありましたか?



S: あの頃はチャンスもたくさんあったからね。


バンドでプレイしてレコード会社との契約を狙うか、もしくは非常に需要が大きかったセッションで食べていくか。


あの頃のNYでセッションプレイヤーをやっていれば、すごく良い生活が出来たんだ。



あともう一つは、機材関係の仕事さ。


僕は機材関係の知識が豊富だったから、昔は他のギタリストのためにエフェクターボードを作ってあげてたんだ。



あるコンテストで…


15:45


ある時、エフェクターの会社・Electro Harmonix がコンテストを開いたことがあってね。



ある小さな会場に20個のエフェクターが置かれているんだけど、それが何のエフェクターなのかは参加者には事前に知らされていない。


で、初見でそれらを上手く活用して、デモ演奏をするっていうコンテストだった。


当日行ってみると、会場の外にギタリストの行列が出来てたよ。



そのコンテストの賞として製品のデモプレイヤーの資格が与えられるんだけど、最終的に僕はそこで優勝したんだ。


ところが、その後先方からなかなか連絡が来なくて、その間に僕はビリー・アイドルのバンドに加入してしまった。


先方は先方で雑誌に僕の行方を捜しているという広告まで出していて(笑)、何とか彼らと繋がったんだけど「連絡をくれてありがたいんだけど、僕はもうバンドへの加入が決まったから」と言って断ったのさ(笑)



(*携帯はおろかポケベルも無い時代、人を探すのにこれほど苦労したんですね!笑)



M. ジャクソンとの共作


5:00

I: あなたはマイケル・ジャクソンのレコードに参加したこともありましたよね?


S: ああ、”Dirty Diana”(Badに収録)という曲だね。


I: アルバム全体ではなく、一曲だけでしたよね?


S: ああ、あの曲だけだ。



I: あのマイケルの作品に参加するっていうのは、どういう感じでしたか?ある日突然マイケルから電話があったとかいうことですか?(笑)


S: (5:25~声マネしながら!・笑)「やあ、スティーヴ。マイケルだよ」って?(笑)


だったら尚更良かったんだけどな!


続く…



*すいません、当初前編・後編の二回でお届けするつもりが、後半が予想以上に長くなってしまい、急遽全三回での構成に変更となりました!申し訳ございません。


次回 Pt.3はこのマイケルとのレコーディングネタのみでお届けしますので、お楽しみに!