先日、ツイッター上でも話題になった「スラッシュ、ガンズの新曲レコーディング中」のニュース。
あれは Sweetwater という楽器販売&メディア運営を行う企業によるもので、インタビュー序盤の「ガンズ・新曲!」の部分だけがすごくクローズアップされてしまいましたが、実は中盤から後半も面白い内容だったのです…
今回は、主要メディアが取り上げなかったけど興味深かった箇所の要訳をご紹介します。
I: インタビュアー
S: スラッシュ
ホラー映画への情熱
7:20
I: キミはこれまでに自らホラー映画を手掛けたりしてるけれど、それはどういう経緯で?
S: オレはまだ小さかった頃、それこそまだイギリスにいた時から、既にホラー系のものは好きだったんだ。不気味な感じのヤツとかね。
とは言っても、自分でそれを作ろうと思ったことはなかったよ、過去のキャリアのどの段階においてもね。
でも、確か2013年だったと思うけど、ハロウィンパーティーで偶然映画のプロデューサーと一緒になってね。オレ達、一晩中ホラー映画について語り合ったんだ。
まぁ、オレはその会話をそこまで深くは考えてなかったんだけど、彼らは翌日に電話をくれてね。「オレ達は一緒に作品を作るべきだ」と誘ってくれたんだ。
映画製作のあらゆる過程を学ばせてもらったよ。これは、音楽以外でオレがずっと情熱を傾けているものだね。
ホラー好きロッカーとのコラボ?
8:55
I: 面白いことに、ホラーが好きなロックンローラーはキミだけじゃないよね。
Rob Zombie や John 5 を始め、キミも一緒にツアーを周ったことがある Metallica のカーク・ハメットもホラー好きだ。
彼らとのコラボを考えたこととか、もしくは実際に話し合ったことはある?
S: もちろん、今名前が挙がった連中は全員知ってるし、それぞれがそれを臭わせるパーソナリティを纏っているよな。
ロブやカークも自分の活動があるし、これまでにそういった話はなかったけれど、将来的にはわからないよね。
もしかしたら全員でタッグを組んで何かやれるかもしれないし、そうなると、かなりクールなものが出来上がるだろうな(笑)
スラッシュがギターシンセ!?
9:48
I: キミは映像だけでなく、ホラー関連のサウンドトラックも手掛けていて、数年前にはユニバーサル・スタジオ(ハリウッド)の、ホラー・ナイトの音楽を監修したよね。
僕も含めて世間の人々の多くは、キミのことを<レスポール・マーシャルアンプ・ワウペダル>という、ギターの本質的な要素で成り立っているギタリストだと認識していると思うんだけど、キミはこうしたプロジェクトで *FishmanのMIDI Pickupを使ったそうじゃないか。
あれは僕にとってはすごい驚きだったんだけど、キミ自身にとってはどうだったの?自然な進化という感じ?
*Fishman MIDI Pickup system
「ガチレベルで」ギターサウンドを他の楽器の音色に変換できるシステム。
普段からエフェクター類もそこまで多く使わないスラッシュが、この手のものに手を出すのは異例中の異例・笑)
S: 映画をプロデュースする上で最も素晴らしかったのは、その作品の音楽面にも全面的に取り組めることだったんだ。
オレにとっては、映画の中で使われる音楽は非常に大きな部分を占めているからね。
でも当然ながら、ああいうホラーの演出で必要とされる音の全てがギターで表現できるわけじゃないわけさ(笑)
オレはギターをプレイしギターで作曲するけど、それを映画の作曲家が別の楽器に置き換えてくれたんだ。
で、そういったこともあって…もちろん、オレもギターシンセは昔から知っていたけど、ちょうどこういったホラー系のプロジェクトに取り組んでいた頃にあのFishman が発売されてね。
特に作曲面においては(いつものギターセッティングではできないような)ことが出来るとわかったんだ。
これによって非常に便利になったし、そのユニバーサルスタジオのイベントを監修した時も、ギターサウンド以外が欲しかった時は Fishman を使って、バイオリンやチェロの音をレコーディングしたのさ。
実は今、今年と来年の Halloween Horror Nights 用の音楽も少し作っているところなんだ。
続く…
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