トミー・リー (Motley Crue) #3 / 根の真面目さが遂に!



ソロアルバムが完成し、インタビューが増えてきたモトリーのドラマー、トミー・リー。


彼の最新インタビュー要訳最終回、今回は「コラボで大切なこと」「意外と真面目な一面」です。



I: インタビュアー

T: トミー



オファーを断ったことは?


14:00 


I: キミはこれまでに様々なアーティストとコラボしてきて、オファーや依頼を断ったことはある?


というのも、キミは色々な物事に対して “Yes” と答えることが多そうに見えるんだけど?



T: そうだね、これまでにたくさんの人達にレコーディングへの参加を頼まれてきたけど、オレの第一声は「曲を聞かせてもらえる?」だ。


(*つまり、アーティストの名前や先入観だけでは判断しないということ)


もし、オレが彼らの作品に何かを持ち込むとすれば、オレはそれにしっかりと向き合う必要がある。



「自分がこの曲に参加したとして、今ある状態よりさらに良く出来るだろうか?」なんて疑問を感じながらやるべきじゃない。


もしそんな風に感じるのであれば、オレは丁重にお断りさせてもらうよ。


今回のアルバムに ”Make It Back” という曲が入っているんだけど、これはJulia というシンガーが歌っていて、オレは彼女に2曲を送った。


これは彼女に対してだけでなくこれまでのコラボでもそうだったけど、オレは誰かに何かを強制したくないんだ、「キミにはぜひこの曲で歌って欲しいんだ!」みたいにね。



彼らにも選択の幅を持たせたいんだ、「これをどう思う?この曲に感じるものはあるか?」ってね。


コラボの時には、オレ自身がそう感じたいと思うからこそ、自分がオファーする相手にも「これ、やってみたい!」と感じて欲しいんだよ。


その ”Make It Back” という曲では、彼女が乗り気になっていたからこそのパフォーマンスが発揮されているとオレは思う。



意外と真面目!?


17:15 


I: レコーディングの時には、今でもドラムのベストなサウンドを求めてセッティングを色々試したりするの?


T: つい先日もPost Malone の曲でドラムを叩いたけど、ただ単に良いドラムサウンドを探るのではなく、そのドラムサウンドが楽曲にとって適切だ、と感じられることを第一に考えたよ。



やろうと思えば、スネアのサウンドを探るだけで数週間をかけられるだろうけれど、そんなことをしてもそれが曲にフィットしていないなら、それが曲の中で「歌って」いないのであれば意味がない。


これって、多くのドラマーが見逃していることだと思うね。



「わぉ、オレのドラムサウンド最高にクールだな」って、クールなのは良いけどさ、それは音楽的に理に適ってるのか?ってことさ。


なので、オレは常に自分のドラムがあくまで音楽的な意味を成すように心がけているんだ。



I: キミのドラムスタイルは、長年ジョン・ボーナムとアレックス・ヴァンヘイレンのミックスみたいな感じだよね。


褒めるのはこの辺にしといたほうが良いかい?そろそろやめようか?


T: 何言ってるんだ、もっと続けてくれよ!(笑)褒められるのは大好きだ!


ピアノについて


19:05


I: キミは "Home Sweet Home" でピアノを弾くことでも知られているけど、誰かからコラボでピアノを頼まれたことは?


T: いやぁ、過去に無いと思うな。それは僕が第一に専門としていることとは違うからね。


ただ、褒められたことはあるよ。



それはアクセル・ローズからだったんだけど、オレが Home ~でピアノを弾いてたことが、彼にとってNovember Rain の大きなインスピレーションになったらしいんだ。


それを聞かされた時、オレは


Dude! 

なんて素敵な話なんだ!

それ最高だよ!


って彼に伝えたよ。



終/


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