コリー・テイラー Slipknot #1 / ソロアルバム完成


泣く子も黙る覆面重低音集団、Slipknot の一員として活動し、ソロバンドである Stone Sour でも確固たる人気を築いてきたコリー・テイラー。



そんな彼が、このロックダウン中に3つ目となる活動の形態、ソロアルバムを完成させました。


今回はその最新インタビューの要訳をお届けします。



E: エディ・トランク

C: コリー



もはやうんざり!?


0:40


E: キミはいつも Slipknot と Stone Sour という2つのバンドの間でかなり忙しく働いてきて、この2ヶ月ほどで急に活動が全面停止になったわけだよね。


最近はどんな感じで過ごしてる?



C: 最初の一か月は…(笑)自分でもよくわからない感じだったな。


でも、結果的にはこうして強制的にスローダウンさせられたのは良かったよ。オレはずっと次のプロジェクトを追っかけて走り続けてきたからね。


一歩下がって自らを隔離し、色々なことをじっくりと考えたりね。でも、もう気が狂いそうだよ(笑)



E: (笑)もううんざりってとこだろ?


C: ああ、その通りさ。こんな生活を3ヵ月も4か月もやるのは馬鹿げてるよ。



ためらったソロ作


3:40


E: 僕が最近インタビューをしたミュージシャンは軒並み皆曲を書いていたんだけど、キミも同様に取り組んできて、ソロアルバムを完成させたんだよね。


一部キミに聴かせてもらったけど、素晴らしかったよ。それについて、まだ言えないこともあると思うけど、言える範囲で教えてくれる?



C: これは色んな人達が長年オレにやらないのか?と訊き続けてきたけど、オレがずっと棚上げしてきたことだったんだ。


だって、既に2つのバンドあってそれ以上のことを望むなんてね(笑)


でも、その可能性についてはずっと考え続けてきて、「もしオレがソロの作品を作ったら、どんなサウンドになるんだろう?」と。



去年あたりから、きちんと自分の持ってる素材を見返してみると、その両方のバンドにフィットしなかったアイデアがあったんだ。


で、「よし、来年はこれに取り組むぞ」と思ってたところで、今回のコロナが起こり、全てが止まった。


でも逆に、そのおかげでこのソロアルバムに集中的に取り組む余裕が生まれたんだ。



もう15年以上一緒に曲を書いている友人たちや、スタジオの作業を手伝ってくれるスタッフ全員が、直接同じ空間で作業することがないよう気を付けながら、2週間半で25曲を仕上げた。


驚異的だったよ。


E: それはスゴイな!



高校生時代の曲も


5:55


今回の曲のアイデアってのは、何年位温められてたの?新たに書き足したものもあった?



C: 僕は常に曲を書くタイプなんだけど、時にはどこにフィットするのか分からないようなアイデアが出てくるんだ。


僕がやっている2つのバンドにフィットしないようなものは、他のバンドへの楽曲提供にトライしてみたりね。


それでも、まだ世に出ていない曲があったから「よし、これは今回使うことになるだろう」と思ったし、ほとんどの曲はここ数年で書かれたものだ。



でもごく一部、アルバムの一曲目の曲なんかは、オレが高校生の頃からずっとこねくり回してきたものだ。


まさか、世に出すまでにこれほど時間がかかるとはね。これだけの時間をかけて自分の腕を磨き、自信が付いたからこそ完成に至ったのかもしれない。


これって素晴らしい感覚だよ。


続く…