スライド・ギターのような独特の音が出せる楽器・ペダル・スティールを巧みに操り、個性的なブルース&ルーツミュージックをプレイしているロバート・ランドルフ。
彼のインタビュー要訳後編は、「ペダル・スティールを始めた意外なきっかけ」と、サンタナやクラプトンといった「レジェンドからの学び」についてです!
I: インタビュアー
R: ロバート
きっかけは退屈しのぎ
6:15
I: 初めてペダル・スティールを手に入れたのは何歳ごろ?
R: 父親が僕に買ってくれた時、確か14歳だったと思う。膝の上にのせて弾く小さいやつだね。
僕は教会で音楽をプレイする時はいつもドラマーだったんだけど、15か16歳の頃に退屈しのぎにラップスティールをベッドの下から引っ張り出して弾き始めたらすごくハマっちゃったんだ。
同じ音楽なんだけど、違う刺激とサウンドだよね。
目指せ、SRV!
7:15
で、ある時、僕のいとこの一人がスティーヴィー・レイ・ヴォーンを教えてくれてね。それまで僕は彼の曲を聴いたことが無かった。
実は、そのいとこも仕事仲間からスティーヴィーを薦められたらしくて、自分が聴いた後で僕にも勧めてくれたんだ。
「いいか、お前はペダル・スティールをこんな風にプレイすべきだ。そうすれば、お前はペダル・スティール界の台風の目になれるぞ!」ってね(笑)
僕はスティーヴィーのテープを家に持って帰って、毎日・毎晩練習したよ。彼のようにプレイするためにね。
ゴッド・ファーザー、サンタナ!
9:46
I: キミはサンタナやクラプトンとも一緒にプレイしたことがあると思うけど、彼らはどんな存在?
R: サンタナは…みんなの叔父さんみたいなとこあるだろ?彼は僕らがプレイしてる場所にやって来て(口調を真似ながら・笑)
「おお、それ良いね!」とか「一緒にツアーやろうぜ」とか
「おい、お前今晩のステージで何をやってた!?ああいうプレイは良くないぞ!もっとオーディエンスを躍らせろ!ハッピーにさせてやるんだ!ルーツを思い出せ!」
いつもこんな感じさ(笑)
I: でも、僕らは皆そういう厳しい意見もいってくれる人って必要だよね?
R: そうなんだよ。僕やデレク・トラックス、ジャック・ホワイト、僕らは皆サンタナの周りにずっといて、学び続けてるんだ。
彼は音楽界のゴッドファーザーであり、叔父さんであり…
あらゆるジャンルの交差点みたいな存在なんだ。ロック、ブルース、ファンク、ラテン、ジャズ…どこにでもフィットするギタリストだよね。
また、彼は人間的にも素晴らしくて、僕は彼が大好きだ。何度も彼とレコーディングする機会に恵まれてきて光栄だよ。
彼と会う時はいつもビビっちゃんだけどね。アンクル・サンタナだ!って(笑)
背中で語るクラプトン
11:45
I: クラプトンについてはどう?
R: 彼についても同じようなことが言えるけど、彼はもう少し落ち着いた人だね。
彼はあまり多くを語る人じゃなくて、「見て学べ」ってタイプの人だね。何せ彼は僕ら全員のヒーローとプレイしてきた人だからね。
ヘンドリックス、ドウェイン・オールマン、B.B キングにツェッペリンetc…
歌もギタープレイも楽曲も全てが素晴らしいんだよな。
スピリチュアルな曲、酒の曲、コカインの曲、全部歌ってるだろ?(笑)
クラプトンとオールマン・ブラザーズは、僕とバンドを表舞台に引き上げてくれた最初の2組なんだ。
そういう存在って、若いバンドには欠かせないだろ?
終/
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