奇抜なマスクとパフォーマンスで、もはや世界中のフェスの常連となった Slipknot。
そのメンバーであると同時に、サイドプロジェクトの Stone Sour でも成功を収めているボーカリスト、コリー・テイラー。
そんな彼が、このコロナに伴うロックダウンで出来た時間を活用してソロアルバムを完成させ、インタビューを受けました。
今回は、その要訳の後編をお送りします!
E: エディ・トランク
C: コリー
Roxyでの月例ライブ
7:55
E: コロナ前に、キミが Corry Taylor and Friends という名義で、毎月LAのRoxy でやっていたライブが僕は恋しいんだけど、もしかしてあれが今回のソロアルバムの試金石になっていたとか?
C: いや、自分がソロアルバムを作るという確信がない状態でやっていたからね。あのライブは普段の仕事から抜け出すためのようなものさ。
時に、この業界はシリアス過ぎるだろ。何もかもがドラマチックで、強烈で…。
その点、あの月一のライブは「なぁ、音楽って常にそこまで深く考えなくても良いだろ?」って皆に思い出させる感じかな。
昔、音楽は人々を気分よくさせるものであり、踊りたくさせるものであり、笑顔をもたらすものだった。
オレがあのライブでやってるのはそういうことだ。
その考え方は、今回のアルバムへの道を切り開いたとは言えるだろう。
オレはこれまで、シリアスでドラマティックな曲をやってきたし、ヘヴィーなものもたくさんやってきた。
が、当然オレはそういったタイプの音楽だけを聴いてるわけじゃない。オレは、自分のルーツの他の面もみせたいんだよ、70~80年代のジャンクフードみたいな音楽とかね。
そうやって今回のソロアルバムの方向性が芽生えたってとこだ。
E: レーベルはいつ頃のリリースを見込んでるんだろう?
C: 確か、彼らは9月リリースの可能性について話していたと思う。この先数か月でいくつかの曲を公開していくことになるだろうな。
今オレはアートワークなんかに取り組んでいるし、これから面白くなりそうだよ。
Slipknot の公演について
17:25
E: Slipknot は今年予定されていた公演を、基本的にはそのまま来年にスライドさせたわけだけど、そうなると来年も忙しくなりそうだね。
C: ああ、そうなるよ。オレ達は絶対に残りのツアーをやり遂げる。
ロックダウンの話が出始めた段階でも、チケットを買ってくれたファン達はバンドが街に来ることをすごく楽しみに待ってくれていたんだ。
だから、そのまま一年スライドさせて、販売済みのチケットをそのまま有効にしたのさ。
マスク定着、一番の勝者は…
18:15
E: 今、ここで話しながらもちょっと笑ってるんだけど、今回こういう状況になって見てみると、キミら Slipknot はマスクに関してかなり時代を先取りしてたよな(笑)
もしかすると、キミは他の2つのプロジェクトでもマスクを被るハメになるんじゃないか?(笑)
C: ほんとだよな(笑)
オレのSNSにどれだけの「マスクジョーク」の写真が届いたと思う?参ったよ(笑)
E: もしかすると、今後のショーではオーディエンスも全員 Slipknot のマスクを被ることになるんじゃないか?(笑)
C: この状況で一番の勝者は誰か教えてあげようか?
ライブで口パクやってるやつらさ。
だって、今なら歌う時にもマスクをしなきゃいけないだろ?
こうなると、唇を動かすことさえ必要なくなるんだから、ダンスに集中できるよな。
終/
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