膝やテーブルの上にギターを載せて弾くような楽器、ペダル・スティール。
スライドギターのようなサウンドで、カントリーやブルースには欠かせない要素となっていますが、近年それを最も有名にした一人とも言えるロバート・ランドルフ!
今回は、そんな彼のインタビュー抜粋訳をお届けします。
I: インタビュアー
R: ロバート
ゴスペルへの回帰
0:01
I: グラミーに再びノミネートされたことは素晴らしいよね。前回と今回の違いは何かある?
R: 今回のアルバムは僕にとって特別なものだ。
僕らのルーツ、ニュージャージーの教会時代にに遡っていくような感じさ。
今作のプロデューサー、デイヴ・コブは、若くてセンスがあって、かつ昔ながらの良さも理解していたり…あと、レコーディングに関する知識も素晴らしい。
彼と一緒に働く機会に恵まれて良かったよ。
この作品には、美しいクラシック・ロックにクワイア(合唱)を加えたような曲、ゴスペルの要素が入った “Have Mercy” があったり…
”Cry Over Me” という曲は、教会の合唱団のようでありつつも、どこか懐かしさも感じさせるよ。
彼との作業を通じて僕自身のゴスペル的なルーツを探求出来たから、素晴らしい時間だったな。
その瞬間の音を
2:50
I: このアルバムを完成させるのに最も難しかったことは?
R: 何が難しかったかと言われるとちょっとピンと来ないけど…あえて言えば、ピッチの自動補正やオーバーダビングが無いレコーディングという点だよ。
(*つまり、自分は本物のミュージシャンである、と)
まさにその瞬間に出ていた音が収録されているんだ。それがデイヴのやり方なんだ。
僕はこれまでに、ロブ・トーマスや多くの素晴らしいソングライターとも一緒に共作してきたけど、デイヴときたらこんな感じだ。
朝、一緒に彼と座っていると「よし、ギター持ってこい!」「おお、そのフレーズいいね!今すぐ曲にしろ!」ってね。
その瞬間に浮かんできたものを形にしていくんだ。「今、どんな気分だ?何を考えてる?」と。
ある程度まとまったら「よし、じゃあこれが今日の一曲だ!」さ。
でも、これがほとんどのミュージシャンやギタリストが「実際に望む」やり方だよね。
最近は、皆とにかく色んなソングライターやプレイヤーとデータをやり取りしながら作業を進めてて、一見便利そうに思えるけど、実際には散らかり過ぎて、二年経っても曲がまだデモレベルとかってことがある。
でも、今回のようなやり方なら、座って、アイデア出して、作曲して、レコーディングして…という流れがあって、かつサウンドは素晴らしい。
それこそ、このアルバムの最も満足している点の一つだね。
続く…
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