アメリカのHR/HMジャーナリストとして知られるエディ・トランク。
普段はアーティストにインタビューする側の彼が、今回は「コロナ後のライブの在り方」についてインタビューを受けていますので、その抜粋訳をご紹介しております。
彼はこのインタビュー内でなかなか厳しい現実を語っています。
それでも、次回の記事の最後では「僕らはこれまで同様、今回の危機も必ず乗り越えるだろう」と話し、その想いはきっと音楽業界の総意だと思います。
ただ、直近の問題として、国内外問わず活動に行き詰まるバンドやライブハウスが多数出ると予想されているのも事実です。
決してネガティブになるのではなく、ぜひ皆さんが応援されているアーティストへのサポートの仕方のヒントになればと思い、今回・次回の訳をご紹介させて頂きます。
もちろん、私自身も考えていくつもりです。
I: インタビュアー
E: エディ
コンサートの再開は?
4:15
I: 事態はいつ頃もと通りになると予想する?
E: 僕の番組でも「いつ・どうやって元の業界の姿に戻るのか?」はすごく大きな議論のテーマになっていて、きっと業界の人間はこの僕の意見を聞きたくないかもしれないけど、社会の正常化へのプロセスで、最後の最後にやってくるのがコンサートだと思ってる。
政府や自治体は、飲食店に公共交通、ホテルや観光などの経済をどうやって再開させるかをまず見極めなきゃいけない。
どうすれば大きなホールにコンサートの観客を安全に収容できるかを心配する以前にね。
残念だけど、これが現実だと思う。
大きな焦点・Meet & Greet
5:00
E: さらには、コンサートのミート&グリート(以下M&G) やVIPパッケージで大きな収益を得ているたくさんのバンドにも、この現状は影響してくると思う。
これに関しては、僕の番組でもかなり多くのアーティストに質問してきたよ。
「今後も M&G で握手して、ファンの肩に腕を回して写真撮影したりすると思う?」って。
ほとんどのアーティストは「恐らくノーだ」、と。
M&G 自体も、今僕らがやっているようなスクリーン越しでの「 ヴァーチャルM&G 」になるんじゃないか、と話していた。
これもまた、コロナによる大きな影響となるだろうね。
KISSが手を引くということは…
5:50
KISSが現行のツアー延期を決定する数週間前、彼らはまずM&G付きのVIPパッケージを停止した。
僕はそれを見て、冗談でこう言ったんだ。
「もしKISS が『*テーブルの上にお金を置いたままにしている』ことがあれば、それは明らかに状況が良くないということだ」とね(笑)
*leave money on the table
得られるだけのお金を満額得ようとしないことの例え
*つまり、あれだけKISSブランドのあらゆる価値を収益に結びつけている彼らが、自らその一部を放棄するということは、相当な理由があるだろう、と(笑)
そして、もちろん他のバンドもこの流れに続くわけさ。
僕が思うに、例えワクチンが開発されたとしても、これは相当長く尾を引くだろう。
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