アメリカのHR/HM番組のDJエディ・トランクの番組に出演したキップ・ウィンガー。
今回は、今後の活動で起こりうる変化と、先日公開された超豪華コラボについて語っています。
その要訳の後編です、どうぞ!
E: エディ
K: キップ・ウィンガー
拒むよりも適応を
4:17
K: (こんな状況下でも)クリエイティブなアーティストも結構いて、彼らはストリーミングライブを導入したりしてる。僕ももうすぐ始めるつもりなんだ。
今はもう(早期に戻ることを期待するより)「適応して、乗り越えろ」という段階だと思う。誰もこれがどれぐらい続くのかわからないんだからね。
E: このオンエアの直前、まさに僕はそのストリーミングライブを手掛けているプロデューサーから電話があって色々と話していたんだけど、正直、人々がPCやスマホのスクリーンの中で起きているライブに対してお金を払うかどうか、僕は確信が持てないんだよ。
もちろん、こんな状況下でもファンとの繋がりを維持するために家からライブを配信したりしている連中がいるのも知ってるし、それは理解できる。
でも、そこに「入場料」が発生した場合にどうなるのか。最近は皆色んなものに月々お金を支払っているからね。
僕らがやるようなライブに対して、一世帯が10ドル(約千円)を払ってくれるのか?
もちろん、そうであって欲しいし、そうなればアーティストにとってもすごくありがたい話だけれど、果たしてそれが実現性の高いビジネスモデルなのかどうか。
キミはどう思う?
K: 明確に答えるのは難しいよね。ストリーミングライブで上手くやっているアーティスト何人かと話したんだけど…
E: お金を取ってやってる連中?
K: そうだ。そのうちの一人はギタリストのアンディ・ティモンズなんだ。
彼も最近始めたそうで、彼の場合は「入場料」を設定するのではなく、「チップを募る」やり方らしいんだけど。
(*いわゆる、投げ銭でしょうね)
額は小さいかもしれないけれど、彼にとっては上手く行っているようなんだ。
あとはウォール・ストリート・ジャーナルで、視聴者が1000万人を超えたストリーミングライブをやったバンドの記事も読んだよ。
アーティストが持っているファンベースの特性次第では、それは上手く機能するんだろうね。
名手アンディ
6:40
E: 僕もアンディのことは知っているけど、彼は素晴らしいギタープレイヤーだよな。
一般的には昔やっていたDanger Danger の印象が強いかもしれないけれど、彼は長年ソロのギタリストとして活動していて、とんでもなく優れたギタリストだ。
K: 彼は(ドラマーの)サイモン・フィリップスと活動していて、僕の全てのソロアルバムでもプレイしているよ。
僕にとってはレブ・ビーチがパートナーで、彼は非常に優れたギターレジェンドだ。
アンディは…こう表現しよう。彼は僕にとってのトップ3ギタリストで、彼も信じられないほど素晴らしい。
E: 全くだ。もっと多くのリスナーが彼を知るべきだよ。
僕は昨年のNAMMショーで彼のプレイを見たんだけど、プレイの凄さに度肝を抜かれたよ。
超豪華コラボについて
8:20
E: つい先日、"Better Days Coming" の新バージョンが公開されたけど、あれはどういう形で実現したの?
あれは凄くクールだと思うよ。
*人々を励ますため、「必ず素晴らしい日々がやって来る」というメッセージを込めたこの既発曲をすごい数のゲスト達と再録。
K: ありがとう。リッチー(コッツェン)の歌も最高だよね。
今この状況でファンのために何が出来るかって考えてたんだけど、この曲はすごくわかりやすいメッセージになると思ったんんだ。
で、まず(Wingerのドラマー)ロッドからスタートしたんだけど、彼は電子機器にあまり強くないから、「ロッド、動画モードでiPhoneをドラム正面に立てて置いてくれ」というところから始まって(笑)、その動画をこっちに送ってもらい…
次に(WingerのそれぞれGtとKey)ジョンとポールがそれに合わせてプレイし、僕のパートも録った後、ファンにもサビを歌っている動画を送ってもらったんだ。
すごい数のビデオが届いて僕らも圧倒されたんだけど、可能な限り多くの映像を使う努力をしたよ。
それから、自分の友人たちも歌ってくれるかもと思って、一番最初に声をかけたのが確かリッチー・コッツェンだった。
彼も快諾してくれて、次にアリス・クーパー、そこからグランド・ファンクのマーク・ファーナー、アラン・パーソンズ等々にも歌ってもらったってわけさ。
終/
0コメント