サイモン・ライト #3 / ロニーが目指したエンターテイメント


故ロニー・ジェイムス・ディオのバンドメンバーとして長年活躍してきたドラマー、サイモン・ライト。



ロニーの奥様ウェンディさんと共に、彼が近年携わってきた "Dio Returns" というプロジェクトについてのインタビュー要訳・最終回!



今回はこのホログラムツアーに関して、一番議論を呼んだ点についてです。


I: インタビュアー

S: サイモン


様々な批判に対して


7:12


I: なぜこのホログラム・プロジェクトに対して様々な批判があるんだと思う?


一部のコメントでは、金の亡者だとか、こんなことをコメントに書き込んだやつもいたよ。


「このホログラムは、我々すべての人間が共有する死という運命を否定しようとするものだ」とかね。



S: ワァオ…(言葉を失ったように)


I: 考え過ぎだろ?


S: まさにそうだ。これは別に蘇りの呪文でも何でもない。ただのホログラムだ。


スクリーンに像を投影させてるだけだ。僕らは別にロニーを生き返らせようとしてるわけじゃないよ。



ただのエンターテイメントだ。ロニーのショーはまさにエンターテイメントそのものだった。


音楽フォーマットがLPからカセット、CDになって、DVDなんかも出てきたり…というのと同じさ。次々に新しいものが登場するだろ?



僕らは彼を愛していたから、彼の死は非常に大きな損失だった。


これは、彼に対する愛情と敬意から僕らがやってることに過ぎないさ。



完璧なショーを目指したロニー


さっき「金の亡者」って言ったよな?面白いよ。


ウェンディとジェフがこのプロジェクトに費やしてる金額ったらとんでもないんだぜ?そこまでしてでも、彼らはこのエンターテイメントの形を完成させたかったのさ。



ロニーを観る機会が無かったファンはたくさんいて、彼らにとってこれは素晴らしい機会なんだよ。


10:15 ~


I: ロニーならこのホログラムのことをなんて言うと思う?


S: 良い質問だ。きっと彼ならこれを楽しんでくれると思いたいね。



なぜなら、出来が素晴らしいからだ。彼がこれを許可してくれることを願うよ。


さらに、彼は生前いつも新しいテクノロジーに熱心だったんだ。そういったものを出来る限りステージに取り入れようとしていたからね。


自宅を担保に入れてまで、新しいテクノロジーを導入して完璧なライブステージを作ろうとする人だったんだから。



だからこそ、ウェンディとジェフもクオリティにはすごくこだわったんだよ。


「これを素晴らしいものにしよう、スケールのデカいロックショーに仕上げよう!」とね。


答えを知る術はないけど、彼がこれを認めてくれると願うよ。


終/


ディオに関する箇所はここまででしたが、その後もUFO関連の話やAC/DC時代の話など、非常に興味深いインタビューでした。


サイモンは意外と多くのインタビューを受けているようなので、また今後もご紹介できれば、と思います!


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