AC/DC や Dio といったレジェンドバンドを支えてきたドラマー、サイモン・ライト。
この数年、彼は Dio Returns というプロジェクトに携わっており、これは亡きロニー・ジェイムス・ディオを最先端のホログラムでステージ上に投影し、生バンドがそれに合わせてプレイするというもの。
欧米ではこのバンドでツアーを周っており、様々な反響がありました。
I: インタビュアー
S: サイモン
繰り返された試行錯誤
*視覚的な内容について
配置されたLEDスクリーンに映し出される、ファンが見たことのないロニーの写真の数々。
風景やヴィジュアルエフェクトも素晴らしく、そのセンターにロニーの姿が映し出されると、ステージ全体に臨場感が出るんだ。
これは単なるホログラムショーではなく、大掛かりなロックショーなんだよ。
実際にショーを観た人と話したけど、彼らは懐かしい思い出を蘇らせ、泣いたり、笑ったりしてくれてるみたいだね。
I: ロニーがステージで動き回っている姿がリアル過ぎて、ちょっとビックリしてる人もいるみたいだけど?
S: 制作陣は素晴らしい仕事をやってのけたよ。彼らは、あのホログラムを形にするために膨大な時間と労力を費やしたからね。
僕らは2017年にヨーロッパで3週間ツアーを周り、その時にウェンディー(・ディオ/奥様)はもう少し改良の余地があると感じたんだ。
そこでスタジオに持ち帰って微調整を加え、今の形になってきたという訳。
従って、たくさんの労力とお金もこれにはつぎ込まれているんだ。
5:35
I: このショーで使われているロニーのパフォーマンスには、キミが実際にロニーと行ったショーでの演奏も含まれているの?
S: ああ、一部の曲はそうだね。例えば、”Rainbow In The Dark” は僕が叩いたライブだと思う。
I: このホログラムを手掛けた会社のJeff Pizzutiは、ジムでのトレーニングやジョギングの間もずっとロニーの過去のライブ音源を一つ一つ聴きまくり、ロニーのベスト・オブ・ベストなパフォーマンスを探していったそうだね。
S: ああ、僕もそう聞いいているよ。
I: ロニーはオーディエンスにも話しかけるんだろ?
S: その点に関して、僕ら話し合ったんだ。もっとそういうシーンがあっても良いんじゃないかって。これからも時間が経つにつれて、さらに進化していくと思うよ。
別にあれもこれも全てをやってあげよう、という訳じゃないんだ。でも、そういうのがあった方がよりロニーらしさを感じられるだろ?
生き続けるDioの感覚
6:40
I: キミにとって、プレイ中は見えないとはいえ、ホログラムと一緒にプレイするというのは、現実離れしてる体験?
S: いいや、そんなことはない。僕やクレイグ(・ゴールディ)、スコットの中でロニーは存在しているからね。彼の仕事に対する向き合い方とかさ。
僕らはステージに立ち、自分達が愛することをやっている。素晴らしいのは、そこにロニーの声があるということだ。
また彼と共にライブをやってるような感じがするのさ。
続く…
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