80年代に "The Final Countdown" で空前のヒットを飛ばし、一躍世界的なバンドとなったヨーロッパ。
2000年代に復活して以降はコンスタントな活動を続けている彼らですが、そのボーカリスト、ジョーイ・テンペストの最新インタビュー訳です。
今回は一風変わった「ヨーロッパ」というバンド名に決まるまでのエピソードについてです!
I: インタビュアー
J: ジョーイ
*構成の関係上、多少の前後含みます
共通項だったバンド
3:50
I: ヨーロッパというバンドにとって、「オレ達は、将来売れてミュージシャンになるぞ!」と思わされたバンドは? 初期に影響を受けたバンドでも構いませんが。
J: 僕らが出会った頃に共通項だったのは、Deep Purpleだね。
彼らの”Made in Japan” はロックバンドにとって、「ライブアルバムの教科書」だ思っていたから。
彼らは “Made in Europe” というアルバムも出したけど、僕はそこから「ヨーロッパ」というバンド名を頂戴したんだ。
厳選の結果…
*バンド名について
J: 昔、僕は電車の駅で清掃員の仕事をしていたんだけど、その時に妄想しながら「OX△のライブにようこそ!」とバンド名を当てはめて、しっくり来るやつを考えていたんだ。
その時にライブアルバムのタイトルが浮かんできて、「ヨーロッパのライブにようこそ!」とシミュレーションしたら「これはいけそうだ!」と思った。
当時、僕の中にはある信念があって、「バンドのパフォーマンスさえ良ければ、その名前もそれなりに聞こえる」と。
逆に、バンド自体に演奏力が無ければ、その名も全くよく聞こえない、と思っていたんだ。
それに、そもそもめちゃくちゃカッコいい名前なんて、そんなにたくさん存在しないだろ?
でも、他のメンバーに「ヨーロッパ」というバンド名を提案するときに、僕はちょっと確信が無かったから、連中を少し酒に酔わせる必要があった。
当時、僕らは”Force” と名乗っていたんだけど、そこからバンド名を変えようとしていたんだ。
同じ街で活動していたイングウェイのバンドは Rising Force という名前だったし、彼のことも良く知っていた。
そして、UFO のアルバムにも “Force It” があったりと、当時のシーンでこの単語が使われ過ぎてる印象があったからね。
で、他のメンバーを酔わせたうえで僕が「なぁ、バンド名のアイデアなんだけど…」と切り出すと、「おお、聞かせてくれよ!良いのを思いついたか?」と。
僕が「ヨーロッパだ」というと、場は静まり返ったよ(笑)
でも、数日経った頃に話すと「まぁ、悪くないかもしれないな。ヨーロッパでやってみるか」ということになったんだ。
予算不足だった2nd
2ndアルバム “Wings of Tomorrow” では、僕らはストックホルムの ABBA Studioで制作した。予算が無かったから、深夜等のオフピークの時間帯に借りてね。
その中の何曲か… “Open Your Heart” や “Scream of Anger” がニューヨークのCBS epicの目に留まり、僕らは彼らと契約することになった。
彼らは次のアルバムのプロデューサーとして、当時Journey を手掛けていたケヴィン・エルソンを推してきたので、僕らは彼とストックホルムでプリ・プロダクションをやって、スイスでレコーディングに入ったんだ。
続く…
0コメント