ブラッド・ウィットフォード #4 / エアロのファンキーな要素・ジミヘンツアー


ラスベガス長期公演中に行われた、エアロスミスの沈黙のギタリスト、ブラッド・ウィットフォードへのインタビュー!


超ロングインタビュー故に部分的に要約をお届けしているシリーズの最終回!



今回のテーマは、「Rocksの海賊盤」「エアロのファンキーな要素」「ジミヘンのリスペクトツアー」です。


D: 番組ホスト・ディーン

B: ブラッド


Rocksの日本海賊盤


51:10 ~


そういえば、フォトグラファーのロス・ハルフィンが日本の海賊盤を聴かせてくれたことがあってね。 


”Rocks” のベーシックトラックのみが入った ”Rocks Sessions” というものだった。


(*多分↓に近いもの)



収録曲それぞれのベーシックトラックで、一部の曲は録音後に少しテンポがイジられていたり、また別のトラックではオレがいなかったり、ジョーが弾いてなかったり。


オーバーダブされていない状態のものだ。あれを聴くのは面白かったよ。



エアロのファンキーな要素


52:15 ~


D: これはエアロとストーンズの大きな違いと言えると思うんだけど、キミたちは本当にファンキーだよね。


例えば、”Sight For Sore Eyes” なんて、ジェームス・ブラウンのようなグルーヴがあると思うんだけど、このファンキーなヴァイブはどこから来てるの?スティーブンが持ち込んでるもの?



D: スティーブンは、基本的にどんな曲でも歌えると思う。


僕らが結成した当初、ジョーイはR&Bバンドで叩いていたし、実際彼はJBのことも好きだったから、残りのメンバーは彼を通してJBの曲を知ったとも言える。



そういった流れで自然とファンキーな要素が入ってきた感じだよ。


D: 僕にとって、”Live Bootleg” の “Mother Popcorn” がファンクへの入り口になったんだ。当時ロックばかり聴いていた僕は「何だこれ!?」と驚いたよ。



B: で、しばらくするとChili Peppers(レッチリ)が登場しただろ?


あれにはマジでやられたよ。彼らは「ファンク」を1つ上の次元へと押し上げた。Fleaとチャドは最強のリズム隊だ。



ジミヘン・トリビュートツアー


56:00 ~ 


D: 以前あなたが参加したHendrix Experience Tourは楽しかった?


B: もちろんだ、最高だったよ。参加したメンバーが素晴らしすぎて…信じないだろうけど、ツアーバスでの移動はライブより楽しかったよ(笑)



ジョー・サトリアーニ、エリック・ジョンソン、ケニー・ウェイン・シェパードetc、素晴らしいプレイヤー達ばかりだった。


移動日の朝、集合が9時だとするだろ?9時きっかりに行くと遅刻、そんな感じだったんだ。言ってる意味わかるだろ?


「これぞプロフェッショナルだ」と思ったよ。



オレがエアロでの活動において、これまで一体何回他のメンバーのために空港やらロビーで待ちぼうけを食ったと思う?単純に敬意が足りてないんだよ。


彼らはステージ上では素晴らしいミュージシャンだけど、他の面ではそうじゃない。オレがこんな風に言うのはおかしなことじゃないよ。



でも、彼らのように「地に足がついていて、ヘンドリックスの曲をプレイできることに感謝している」、真のプロ達と一緒にやれたのは素晴らしかった。 


終/