新作リリースが近いと言われているエクストリーム / Extreme。
その天才ギタリストとして知られるヌーノ・ベッテンコートの最新インタビューがなかなか面白かったので、要訳をご紹介したいと思います。
今回のテーマはズバリ、「ヴァン・ヘイレン」です!
E: エディ・トランク
N: ヌーノ
*一部話の前後など含みます。
Extreme内のVH熱
E: キミにとってエディ・ヴァンヘイレンは三本の指に入る存在だと言ってたけど、自分と組んでたヴォーカリストがまさにそのバンドに入るってなった時はどんな気持ちだった?
N: 面白いことに、ゲイリー(・シェローン)はヴァン・ヘイレンの大ファンというわけじゃなかったんだ。彼はツェッペリンやザ・フー、クイーンとかの方が好きだったからね。
むしろヴァン・ヘイレンに関しては、僕やパット(・バジャー)の方が夢中だった。
昔、エクストリームのライブ前にサウンドチェックでヴァン・ヘイレンの曲をジャムったりしてたんだけど、その時でもゲイリーはあまり曲を知らないもんだから、パットにボーカルを譲ってステージを降りてたからな。
そう考えると、ゲイリーがヴァン・ヘイレンに行きついてしまったことは皮肉だよな。
エディとの初対面
0:37 ~
N: ゲイリーがヴァン・ヘイレンとレコーディングしてた時、彼らの5150スタジオを訪ねたことがあったんだ。
その時にエディと話す機会があってね、あれは良かったよ!
E: それ以前にエディと会ったことは?
N: あったよ。
アルバム ”Pornograffitti / ポルノグラフィティ” のレコーディングを終えた後、ドウィージル・ザッパ(フランク・ザッパの息子)のアルバムをプロデュースするためにLAにいたんだ。(1990年頃の話)
ある日、彼と一緒に僕らが作業していたスタジオに車で向かっていた時、別のスタジオにちょっとだけ寄りたいから一緒にきてくれないかと言われてね。
で、ついて行ってスタジオのドアを開けると、そこでリハをやってたのがヴァン・ヘイレン(サミー・ヘイガー期)だった。
僕らエクストリームは、ちょうどその直前にデヴィッド・リー・ロスの前座を務めたところだったから、それもすごいタイミングだよね。
エディからの思わぬ洗礼
1:30 ~
N: で、スタジオに入っていくと、エディがプレイを止めちゃったから「マズイ…蹴りだされるかも」と思ったんだけど…
この時、彼は「エルトン・ジョン以外で唯一」、あいさつとして僕の「唇にキス」をしたアーティストになったんだ。
E: それはただならぬ関係だな!
N: 僕も自分が特別だ!と思ったんだけど、彼は同じことをカート・コバーンや他の人達にもやってたって後に雑誌で読んでさ。彼は誰にでも挨拶のキスをしていたらしい(笑)
夢のVHサウンドがそこに!
2:00 ~
N: で、スタジオに入って行って思ったのが、「ワオ、ここにオレがずっと夢見てきたあのギタートーンがあるんだ!」ということだった。
僕にとって、自分達のアルバムを作るときにいつもサウンドの参考にしていたのが、ヴァン・ヘイレンの最初の二枚だったんだ。
もちろん、誰がやってもあそこにはたどり着けないんだけど、それでも皆が挑戦することだ。そんな「自分が夢見たサウンドを出せるであろう機材一式」が眼前にあるわけさ(笑)
すると、エディが「オレは休憩に入るから、弾いていきなよ!」って言ってくれてさ。
E & 観客: ワァオ!
N: その時の自分と来たら「えぇー!オレの心の声が聞こえちゃった!?」って動揺したよ。(笑)
パニックに!
2:35 ~
彼は僕にギターを渡して「さぁ、遠慮せず弾け!オレはちょっとこっちのエフェクターをいじってるから」と言って、オレの反対側を向いてしゃがんでるわけ。
この瞬間さ、一人のギターキッズとして「おいおい、これは現実か!?エディの目の前で一体何を弾けば良いんだよ!」ってパニックになっちゃって。
で、オレがなかなか弾かないもんだから、エディは振り向いて「おい、弾かないのか?」って(笑)
結局、Get The Funk Outのソロとか、アドリブを弾いたんだけど、完全に舞い上がった瞬間だったね。
終/
いかがだったでしょうか?
天才ヌーノでさえ、しかももうプロとしてガンガンツアーも回っていた頃ですが、それでも憧れのヒーローとなるとこうなっちゃうとは…(笑)
非常に人間味あるお話でした!
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