ブラッド・ウィットフォード #2 / 与えられた影響と与えた影響


エアロスミス「沈黙のギタリスト」、ブラッド・ウィットフォード。


そんな彼の貴重な80分にも及ぶロングインタビューの要訳Pt.2!



ただし、よくよく聞いていると、寡黙なブラッドよりもインタビュアーの方が話している気も…(笑)


D: 司会者ディーン

B: ブラッド



息子のバンドについて


25:00 ~


D: 今でも色んなコンサートに足を運ぶの?


B: ああ、見るよ。よく見るのは自分の息子がやってる Tyler Bryant & The Shakedown だけどね。連中はよくやってるよ。



D: あのバンドはかっこいいよね!


B: ああ、本当に。でも残念なことに、Rival Sonsのようなバンド同様、彼らはアメリカを離れてヨーロッパを周らなきゃならない。


彼らは向こうにたくさんのファンがいるんだ。



スラッシュに与えた影響


27:50 ~


D: 昨晩ショーを見たけど、全体のプロダクション(演出)は本当にすごかったよ。そして何より音がすごく良かった!


特に、Last Childを見た時に感じたのが、「あぁ、スラッシュはブラッドのプレイとジョー・ペリーのペルソナを混ぜ合わせて、自らのものにしたんだな」ということ。



あなたがあのソロを弾いている時、「本当にスラッシュっぽいなぁ」と思ったんだ。


オレ達が子供の頃なんてMVもなかったし、あなたがソロを弾くこともあるなんてわからなかったもの。



B: 90年代、スラッシュがまさに同じ話をしてくれたよ。彼は本当に素晴らしいヤツだし、非常に優れたギタリストだ。



クラプトンの存在


30:30 ~


D: あなたにとってのギターヒーローは誰だったの?


B: 一番多く聴いたのは、恐らくクラプトンだろうね。彼のソロの構成やトーンが大好きだった。あれこそ、僕のギタートーンやサウンドの基礎だよ。


特にクリームやジョン・メイオール時代のやつだね。



そういえば、トーンで思い出したけど、去年バック・ジョンソン(エアロのサポート・キーボーディスト)のソロ・アルバムのためにギターを弾いたんだ。


スタジオの連中が「どうすればそんな良いサウンドが出るんだ!?」ってビックリしてたよ。 


持ち込んだ機材はギター数本とマーシャル、それと*3 Monkeys / サック・モンキーズ というアンプだけ。エフェクター類は一切無しさ(笑)



でも、だからこそ音源で聞いた時にはっきりと際立つんだ。一切加工の無いサウンドだからね。


*この3 monkeys(サック・モンキーズ)というギター・アンプ、実はブラッドも創設に関わっているブランド。


意外なギタリストの名前!


32:20 ~


B: ギターのトーンに関して言うと、ジミ・ヘンドリックス、ジェフ・ベック、スティーヴィー・レイ・ヴォーン…彼らの音は本当にすごいの一言だ。


彼らはやみくもに弾きまくる訳じゃない。スティーヴ・ヴァイやジョー・サトリアーニもそうだ。



彼らは速弾きだってすごいが、それだけじゃない。トーンも素晴らしいじゃないか。


ヴァイに関して言うと、オレのお気に入りは最新作さ。あれは最高だよ。彼らは二人とも友人で、僕にとって特別な人達だ。


D: これはメタリカのカーク・ハメットが言ってたんだけど、メタリカの”Justice For All” は、サトリアーニに触発されて制作されたらしい。



「オレ達はアーティストとしてまっとうな評価を得ていない。(サトリアーニのように)オレ達がどれだけ上手くプレイできるのか、世間に見せつけてやろう」と思っていたらしいんだ(笑)


B: それは面白いな!


続く…


まさか、ブラッドの口からヴァイやサトリアーニの名前が出てくるとは意外でした!


彼のイメージとしては、トラディショナルなブルース系のギタリストだけを好むと思っていたので…。