ブラッド・ウィットフォード #1 / Humble Pie & Led Zeppelin


ラスヴェガス・レジデンシー公演の最中に行われた、エアロスミス「沈黙のギタリスト」、ブラッド・ウィットフォードの最新インタビュー。



今回は約80分というすごいボリュームになりますので、抜粋しながらの要訳となります!


D: 司会者ディーン

B: ブラッド


ホストが見た伝説のフェス


11:40 ~



D: オレは ”Day On The Green Festival” でエアロスミスを観て以来、ずっと聴き続けてきたんだよ。


エアロは、78年はDay On The Green Festival に、79年はMonsters Of Rock の日に出たんだ。オレが今日あるのは、あのフェスのおかげとも言えるんだ。



とんでもない数の観客に、ロックンロール。あそこでオレはAC/DC、ブルー・オイスター・カルト、チープ・トリック、ジャーニーなんかを片っ端から知ったんだから。



*Day On The Green Festival 


1973年から1992年までカリフォルニア・オークランドで毎年開催されていたフェス。



年によっても異なるが、昔は4~5日間開催され、その中の数日がジャズフェスティバルになったり、モンスターズ・オブ・ロックとして開催されたりしていた。



Humble Pieへの憧れ


B: ああ、わかるよ。その辺りのバンドはオレの人生も形成したようなもんさ。


もともとギターは好きで、ビートルズやストーンズ辺りは聴いていたけど、オレが特に「自分がやりたいのはこれだ!」と思ったのはHumble Pie / ハンブル・パイ だった。



一般的なロックバンドの構成にさらにもう一人のギター、それこそがオレのやりたいものだと思ったんだ。


オレはスティーブ・マリオット(ハンブル・パイのVo)の友人だったんだけど、彼はとんでもない才能の持ち主だったよ。


僕らがNYでレコーディングしていた時、彼は時々スタジオに現れてピアノを弾いてたんだ。しかも、レイ・チャールズの曲を。



それまで彼がピアノを弾けるとは知らなかったんだけど、素晴らしい腕前だった。おいおい、まじかよ!と思ったな。


D: ハンブル・パイのライブを見たことは?


B: 何度も見たよ。彼らがツアーでボストンに来た時はホテルを尋ねたりね。


あの頃のスティーブと来たら、ステージでは首輪を外された暴れる犬のようだった。生まれつきのパフォーマーだったよ。



D: あの頃、ハンブル・パイを始めとするバンドは、パーティーでもある種の「キーワード」だったよね。


誰かが話の中でそういったバンドの名前を挙げると「おっ、コイツとは話が合いそうだ」みたいな。


B: ああー、確かにそうだったな!(笑)



Led Zeppelinの衝撃


15:30 ~


D: 昔、地元で見て印象に残っているライブはある?


B: マウンテン、ジェフ・ベック、キース・リチャーズ、スティーヴィー・レイ・ヴォーンなんかは覚えてるかな。



D: ツェッペリンを見たことは?


B : 何度かあるよ。でも、最初に見たのが一番良かったかな。


まだ二枚目が出る前だったと思うんだけど、ライブでは新曲として披露していてすごく良かった。



多分、彼らの最初か、二度目のアメリカツアーだったんじゃないかな。彼らはステージ上でもジーンズにTシャツ、まるで一週間ずっと同じみたいな服装でさ。


あの頃のジミー・ペイジはほんと「ノリまくってた」よ。


続く…