先頃、電撃的な再結成を発表して話題となっているモトリー・クルーのベーシスト、ニッキー・シックス。
このインタビューでは、モトリー時代の信じられないようなエピソードを披露しながら、キャリアを振り返っています。
ちなみに、インタビュアーのブリタニー・ファーランは、モトリー・クルーのドラマー、トミー・リーの奥様です。
B: Brittany Furlan
N: Nikki Sixx
初インストア・イベント
33:10 ~
N: まだブレイクする前、オレ達にはアラン・コフマンというマネージャーがいて、彼はカリフォルニア北部のグラス・ヴァレーという町に住んでいた。
ある時、彼はオレ達をそこへ連れ出したんだ。
あの当時、どこのレコード会社もオレ達と契約してくれなかったもんだから、”Too fast for love”を自分達のレーベル「レザーレコーズ」からリリースするタイミングだった。
で、彼はこのリリースに合わせて「インストア・イベントをやるべきだ」と。
このグラス・ヴァレーという町は、ほんとにメインストリートが2ブロックしかないような田舎なんだが、そんな町でラジオに出て、インストアイベントの告知をやれって言うんだ。
ニッキー=モトリーのきっかけ
33:55 ~
今でもよく覚えているけど、オレ達はそのラジオ局のスタジオに入り、オレ、トミー、ミック、ヴィンスの順で並んで立った。
トークが始まり、DJが何か質問をしてきたんだけど、その時のオレ達ときたら、ただつっ立ったまま彼のことを見ているだけ。
オレは「なんだよ、こいつら何も話さないじゃないか…」と思い、『仕方なく』オレが口を開いた。
こうして、「モトリーを代表して話すのはニッキー」みたいな感じになっちゃったんだよ。
オレだって別にいつもバンドを代表して話したいわけじゃないのにさ。アイツらが話そうとしないんだよ!
オレとしては
「Make Tommy Talk again!
(=トミー・リーに語らせろ!)」だよ。
(何かの抗議活動みたいに)こう書かれたキャップを作ってやろうかな?(笑)
ラジオ出演後
34:45 ~
で、その番組内でオレ達は「アルバムが出るから、インストアをやるぜ」という告知をやって、その2ブロックしかない町のレコード屋に向かった。
でも、オレ達揃いも揃ってあんな見た目だっただろ?
B: 町で浮きまくってたんでしょ?
N: まさにその通り。
で、そのレコード店に入り、オレ達は待った…待った…とにかく待った。
B: もしかして…誰も来なかったの?
N: ああ。遂にはオレ達、客のふりをするしかなかった。ヴィンスはAC/DCのレコードをチェック、トミーはT-Rexのレコードをチェック…
ということで、オレ達の最初のインストア・イベントには誰も来なかった、と。
B: なんて悲しい話なの…
N: あの時はほんと「オレ達見込みゼロじゃん。どこのレコード会社も契約してくれない、レコード出してイベントやっても誰も来てくれやしない」みたいに思ったな。
けど、LAでは話が違った。
そのレコード、LAでは4万枚売れたんだ。(客席から拍手)
いかがだったでしょうか?
私もGrass Valleyという町を耳にしたのは初めてだったのでこれを機に調べてみましたが、上で貼りつけた動画を見る限り、恐らく今でもその当時の雰囲気は残っていそうですね。
そもそも、なぜこんな人口の少ない町でインストアをやろうと思ったのか…(笑)
次回、「やばいファン①」に続きます。
0コメント