ニッキー・シックス最狂列伝 #4 / ニッキーと白いアレ②


ロック界の悪童軍団、モトリー・クルーのベーシスト、ニッキー・シックスが振り返る「狂った日々」を要訳してご紹介しているこのシリーズ。



今回は自ら立ち上げた「あぶない会社」の話です…


B: Brittany furlan

N: Nikki Sixx


電球販売


22:45 ~ 


B: あなたが昔やっていた電球の会社の話を聞きたいんだけど。あれって面白いけど、ほんと無茶苦茶な話だもの。


N: その昔、ロンドンというバンドで共に活動していたオレとリジーは、電球を販売するハリウッドの会社で働いていたんだ、あちこちに営業の電話をかけながらね。



で、ある日、二人で車に乗っていた時に「オレ達自身が同じような会社を始めたら良いんじゃないか?」となった。


B: 自分たちの「電球販売ビジネス」、まさに頭の中で電球が光って閃いたわけね。



完全アウトなビジネス


22:53 ~


N: オレ達はその会社を”General Electric Distribution”と名付けたんだ。


B: え…ちょっと待って、それって…


N: ああ、非常に似ている名前だよな。犯罪の始まりの臭いがプンプンするだろ?(笑)


(*当時既に電気関連ビジネス大手General Electricは存在していた↓)



リジーが作業着や帽子を調達してきて、きちんと会社名の入ったタグを縫い付け、さらには彼の車にロゴをあしらったマグネットを張り付けて、社用車にしたんだ。


で、何本かは忘れたけど、オレ達は手に入る一番安い蛍光灯をいくつか買ってきて、営業の電話をかけまくったんだ。こんな感じさ。



完璧な問答モデル


23:51 ~


N: 「こちらはGEDのニック・ジョンソンという者です。そちらのマネージャーの方からコールバックを頂くことになっていたのですが…」と。


相手:「え…えっと、今ジョーは席を外していますが…」


N: 「そうですか、かしこまりました。では今から蛍光灯の交換にお伺いさせて頂きますので」



で、オレ達はその一番安物の蛍光灯を持って現場に向かい、リジーがその蛍光灯を取り付け、元々そこに付いていた蛍光灯をオレ達が回収する。


そこの会社の連中には「この蛍光灯の寿命は10年間で、電気代を33%節約できます。ですので…(電卓を叩きながら)合計で約65万円の節約になりますね」と伝えるのさ。



そしてオレ達は、また別の食料品店とかに営業の電話をかけ、前の客から回収してきた新品じゃない蛍光灯を取り付けて回った、ってわけ。


B: つまり、あなた達は(最初の数本以来)新品の電球を仕入れたことはなかったわけね?


N: ああ、そういうことさ(笑)


B: 信じられないわ…最強のネズミ講型システムよ。


N: だろ?オレ達それで結構稼いだんだよ。



B: あと営業の電話の時に「折り返しの電話を待ってる」っていうのも賢いわよね。だって、そう言われた先方は、もうある程度話が付いてると思うしかないもの。


N: だろ?まだ10代で当時のLAにいながら、誰も傷つけずに自分のやりたいことを後先考えずにやってさ…あれは非常にクールな時期だったよ。


続く…



まぁ、確かに身体的には「誰も傷付けずに」ですけど、内容的にはなかなか悪質ですよね(汗)


こんなの今やったら一瞬で捕まりますよ…(笑)


では、次回以降、「多少」下ネタが入って参りますのであしからず…