80年代から数々の名曲と共に悪事でロック界を騒がせてきたバンド、モトリー・クルー。
そのブレーンでもあるニッキー・シックスが出演したポッドキャストのインタビュー要訳をお届けしています。
ちなみに、番組のホストはモトリーのドラマー、トミー・リーの奥様、ブリタニー・ファーランです。
今回からいよいよニッキーの「狂った日常」の回顧が始まります…
B: Brittany Furlan
N: Nikki Sixx
伝説のクラブ・Starwood
19:35 ~
N: 今でもあるかもしれないけど、その昔「リサイクラーマガジン」というのがあったんだ。
まぁ、そこにはありとあらゆる募集が掲載されていてね。それこそ、ベーシスト求む!とか、仕事の求人とか、何でもさ。
当時ロンドンというバンドで活動を共にしていたリジーとオレは、そこに掲載されていた仕事を色々とやってたんだ。
ある時、彼と一緒に*Starwoodというライブハウスで働き始めて、オレ達は管理人・伝言役みたいな役割だった。
前日に壊れた箇所を補修したりね。かなづちの使い方すら知らなかったってのにさ(笑)
*スターウッド
1981年までウェスト・ハリウッドにあったナイトクラブ(ライブハウス)。
ハリウッドを拠点にしていたVan Halen や Quiet Riot はもちろん、AC/DC(オーストラリア)やJudas Priest(イギリス)などアメリカ国外からも多数の人気バンドが出演していた。
70~80年代のLAロックシーンを語る上では欠かせないような場所で、モトリーが最初にライブをやった場所とされている。
運び屋・ニッキー
20:53 ~
N: 日中はその仕事をやって、クラブがオープンしたら、車で来てるヤツにお願いして車内で私服に着替えさせてもらってさ。で、またクラブに戻って他の連中たちとつるんでた。
オレ達にとってStarwoodは、そういう場所になっていたんだけど、そうしているうちに、そこを運営していたデヴィッドという男の便利役みたいになってね。
実はこの男が、いわゆる「*ワンダーランド殺人事件」に関連したグループのメンバーだったんだ。
で、彼は18歳だったオレに「セルマ通りまで、茶封筒を受け取りに行ってくれないか?」とよく頼んできた。
B: その封筒の中には「切断された指」でも入ってたんでしょ?(笑)
N: いや、中身は「大量の粉」だったよ。「粉」だった、と言っておこう(笑)
*ワンダーランド殺人事件
1981年に起きた、ロサンゼルスの犯罪史に残る凶悪殺人事件の1つ。
ドラッグディーラー、ギャング、ポルノスターが絡んだ、まさにハリウッド映画さながらの殺人事件で、2003年にはヴァル・キルマー主演作品「ワンダーランド」として実際に映画化もされた。
ちなみに「ワンダーランド」はメルヘンな響きだが、事件が起きたハリウッドの住宅街、Wonderland avenueに由来。
ニッキーの悪童ぶりが伺えるエピソードですが、この人は本当に悪運がスゴイなぁと常々思います(笑)
ワンダーランドの一件は、下手したら死んでますからね…
もちろん、これは序章に過ぎません。
「ニッキーと白いアレ②」に続く…
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