ニッキー・シックス最狂列伝 #2 / ロンドンからモトリー・クルー始動へ


モトリー・クルーやSixx AMのブレーンとして第一線で活躍し続けるニッキーシックス。



このポッドキャスト・インタビューでは、はモトリー時代の狂乱エピソードをいくつか披露しながら、キャリアを振り返っています。


ちなみに、インタビュアーのブリタニー・ファーランは、モトリー・クルーのドラマー、トミー・リーの奥様です。



B: Brittany Furlan

N: Nikki Sixx


London時代


14:20 ~


B: その時あなたはモトリーの前のバンド、London / ロンドンにいたのよね?ロンドンは結構人気あったんでしょ?


N: ああ、LA界隈では勢いに乗り始めていて、トミーもライブを見に来てくれてたよ。



ただ、オレはバンドの方向性をよりハードに、といつも考えていた。


ところが、ボーカルのヤツはそうじゃなかったし、キーボードもいた。しかも、メンバー5人全員が作曲出来るとなるといよいよ大変なんだ。



キーボードの奴が作った曲は「これじゃあジャーニーみたいでダメだ」と(笑)、別のメンバーが作った曲はセックス・ピストルズみたいな感じで「よし、これはOK」と。


こうやってオレ達は自分たちの方向性を絞って行こうとして、落ち着いたのがモット・ザ・フープル / Mott The Hoople やティー・レックス / T-Rex のようなサウンドだった。



ポップで、グラムロックな感じがあって、クールなバンドだったと思うよ。でも、オレはもっとヘビーなのを望み、ボーカルのヤツはそうじゃなかった。


で、オレは自分の曲を書き始めたってわけ。それがモトリーの最初のアルバムに入ることになるんだけど。



トミーと共にハード路線へ


15:35 ~


その時作った曲をオレは溜めておいて、バンドを辞めた。


で、バンドを辞めた段階で既にオレはトミーをドラムにすると目論んでいたから、彼を当時住んでいたボロボロの家に呼んで、ベースとドラムだけで演奏し始めたんだ、”Livewire” “Stick to your guns”辺りの曲をね。



あと、熱狂的なファンしか知らないと思うけど、”Toast of the town”もそうだ。


ニッキーはインタビューで”Toast to the town”と言っているが、正式には”of”(笑)



The Dirt について


16:38 ~


N: あの映画は、必ずしも実際の時系列通りというわけではないんだ。映画作品として考えた時、そうやって作るのはかなり難しいことらしい。


オレ達もやってみて学んだことなんだけど。



例えば、オレ達の当時のマネージャー、*ドク・マギーやダグ・セイラーにスポットを当てるには時間が足りなかったんだ。


電話するのが怖くて、ドクとは話してないんだけどね(笑)


これだけ省いておいて「よぉ、あの頃はお前に色々酷い仕打ち食らわせて、最後はクビにしたよな。で、映画見たか?」なんてね(笑)



*ドク・マギー


アメリカの超敏腕マネージャーで、KISS / Bon Jovi / Motley Crue 等を手掛け、多くのアーティストをスターダムに押し上げた。



特にモトリー担当時代には、彼らの素行の悪さに苦しめられたことで有名。


1987年12月、日本ツアー中にニッキーが新幹線車内で暴れて逮捕された事件など、とにかく逸話が多いため、"The Dirt"を見た熱狂的なアメリカのファンからは「なぜ彼のエピソードをもっと盛り込まなかったんだ!」という声も上がっている。




Pt.3 に続く…