今回からインタビュー要訳をお届けしていくのは、早すぎる再結成で話題の(笑)モトリー・クルーのベーシスト、Nikki Sixx / ニッキー・シックス。
私、モトリーも好きですが、個人的にはこのニッキー・シックスという人間が大好きなんです。
多面性があって、「人を楽しませる」ということをいつも意識しているように思えますし、そのストイックさはどこかガンズのダフ・マッケイガンと被ります。
ぶっ飛び美女、ブリタニー
今回からご紹介するインタビュー動画は、ブリタニー・ファーランという美女のポッドキャスト番組。
この名前だけ聞いて「おっ!」と思われる方はさすがに少ないでしょう。
私は最初にこのインタビューを見た時に、
「ニッキーに対してよくここまで馴れ馴れしく話せるなぁ。しかも、ニッキーより多く下ネタぶっ込んでくるじゃん…」
と思い、調べましたところ、わかってないのは私の方でした、すいません。
なんと彼女、現トミー・リーの奥様です!!
B: Brittany Furlan
N: Nikki Sixx
70年代・真夜中のハリウッド
12:30 ~
B: あなた達ってたくさんのクレイジーな仕事を経験してきたと思うんだけど、売れる前はターナーズ・リカーストアで働いていたのよね?
N: オレは70年代後半にあそこで働いていた。モトリーの連中と出会う前のことさ。
店頭に立って接客してたんだけど、70年代のハリウッド、午前2時だ。当時の人気TVコメディ「ギリガン・アイランド」に出演していた女優、ジンジャーが店に来たんだ。
彼女、べろんべろんに酔った状態で、服もほとんどはだけていた。それを目の当たりにしてオレは「ワォ、最高!」って思ったよ。
名前こそ挙げないが、当時のロック・スターやとにかくいろんな人たちがあの店に出入りしてたんだ。
ベテランたちの青春時代
13:25~
N: で、ある時、一人のガキがやって来て「ラム酒か何かをくれないか?」って言うんだ。
実はそれが当時Candyにいたギルビー・クラークだった。
B: ワオ、すごい話ね!その時点ではただラムを探しに来た普通のキッズでしょ?
N: もちろん。でも、彼がCandyでプレイしているのは知ってたよ。
あの頃、70年代のLAの音楽シーンって面白かったんだ。パンクに勢いがあって、ニューウェイブとも絡みがあったり…70年代終わりと80年代初頭ってのは、すごく興味深い時代だった。
オレ達、パンクやNWOBH(ブリティッシュ・ヘヴィーメタルのムーブメント)、グラムロックから自分たちの好きな要素だけ取り込んで、ごちゃ混ぜにしてたんだ。
ハードロック自体は死んでた時代でもあるんだけれど、来るべき80年代のバンド達が新たなアイデアを手にし始めていた時期だった。
Pt.2 に続く…
ということで、今回はまず70年代のハリウッドの様子についての話でしたが、もうこの段階で既にニッキーはギルビーを知っていたんですよね。
私も色んなインタビューを聴いてみて初めてわかったのですが、前回のギルビー・クラークのインタビューシリーズの中で彼が触れていた通り、「あのヘアメタル・ムーブメントが起こるまでは、ハリウッドのロックシーンは皆顔見知り状態で回っていた」というのは、意外と真実なんだろうな、と感じるようになりました。
雑誌を情報源に後追いで聴き始めた私は、「とてつもなくデカいシーンがハリウッドにはあって、売れた連中が結果的に仲良くなった」と思い込んでいただけに、非常に面白い発見でした。
では、次回London時代の話へ続きます!
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