約一か月ぶりとなりました、インタビュー訳。
私的にピンとくるインタビューが最近あまりなかったのが理由ですが、今後も無理にネタを探さず、「無い時は無い!」と割り切って続けていきたいと思います(笑)
さて、今回取り上げる動画は、執筆もされているカナダのシンガー・ソングライター、Emm Grynerさんが行った、Joe Elliot (Def Leppard) へのインタビューが興味深かったのでご紹介します。
E: エムさん
J: ジョー
「上手いシンガー」とは?
1:10
E: 私の著書 Healing Power of Singing(歌うことによる癒し)がまもなく発売になるので、そのプロモーションの一環で「歌声を持っている」私の知人と話をさせてもらっています。
まず、あなたが人生のどの段階で「歌声を持っている」ことに気付いたかまだお聞きしてなかったので、その頃の話を聞かせてもらえますか?
J: そんな瞬間あったっけな…(笑)
僕にとって「歌声」とは、主観的・個性的なものなんだ。
人々が「素晴らしいシンガー」について話す時…僕らの時代で言うとだけど、それは歌唱が死ぬほど正確な連中を指すわけさ。
Foreigner のルー・グラム、ブライアン・アダムス、Kansasのスティーヴ・ウォルシュ等、彼らはとてつもなく歌が上手く、*「電話帳ですら歌える」はずさ。
*"sing a phonebook"
この表現、久々に聞きました!(笑)
「めちゃくちゃ歌が上手い人」を形容する時に、「アイツなら電話帳に載ってる『情報』ですら歌として成立させられる」という表現があるんですが、携帯電話の普及のせいでしょうか、近年はあまり聞かなくなった表現です!(笑)
あとは、Journey のスティーヴ・ペリー、Bad Company のポール・ロジャースとか。
僕にとっては、彼らが「ブルースを土台にした」偉大なシンガーだね。
もう一つのグループは、歌唱そのものよりも「歌詞の解釈」に重きを置いたシンガー達だ。
ボブ・ディラン、ミック・ジャガー、アリス・クーパーにイアン・ハンター等…
そして、その両方の側面を持った人達もいたな、デヴィッド・ボウイやデヴィッド・エセックスなんかがそうだろう。
音に惹かれた幼少期
2:20
僕の場合、母親の子宮から出てきてからずっと歌い続けてきたわけだけど…
これは周囲に聞かされたのか、それとも幻影的に記憶に刷り込まれたのか定かじゃないけど、僕らのバンドがある程度の成功をおさめ、クリスマスシーズンに親戚たちと集まった時、親戚たちに言われたんだ。
「あなたは絶対スーパースターになると思っていたわ!」ってね。
まぁ、これ自体は良くある馬鹿げた話だよな。
でも、その根拠というのが、僕が赤ちゃんだった頃、いつもラジオに向かってハイハイしていたそうなんだ。まるでそのラジオから流れてくる音に加わろうとするかのように。
それからもう少し成長すると、掃除機の吸引パイプをマイクスタンドのようにして、当時のヒットチャートに入っていたシンガー達のモノマネをして歌っていたそうだ。
多分、The TremolosとかKinks、もちろんBeatles もだ。
僕が一番最初に夢中になったバンドはBeatlesだったはずだ。僕自身はよく覚えてないんだけど、4歳の時に “Love Me Do” を歌っていた、と家族から言われたよ。
14歳にして大曲を!?
5:15
J: 僕は10歳の頃に学校の合唱部に入っていて、高音パートを担当してたんだけど、声変わりで声が変わってしまってね。
それがきっかけで歌うことをやめ、音楽を聴くのを楽しむようになった。
僕らの世代の多くの子供達同様、僕は友人たちと毎日色んなことをやって楽しんだよ。
テニスのウィンブルドンが開催している間は僕らもテニスをやり、全英オープンが始まればゴルフをやり、サッカーのシーズンになれば僕らもサッカーをやる、みたいな感じさ。
それでも、毎晩家に帰ってくると必ずレコードを聴いてたんだ。日中やってることからの「隠れ家」とでも言うのかな。
で、キッズになると僕は常に作曲をするようになり、David BowieのZiggy Stardust やAlice Cooper のBillion Dollar Babies を聴き始めた14歳の頃、ロックオペラを作曲したんだよ。
(ギターの基礎は母親からある程度教わっていたそうです)
E: 本当ですか!?
J: その証拠が今でも残っていればなぁ、と思うよ。歌詞やらコード進行を書き留めた紙の束があったんだ。
当時、アリスが「カトリーナ」という名の蛇を飼っていたから、僕は同名の少女についての曲を書き、他にはThe Whoの “Acid Queen”に対する狂ったトリビュートとも言える “Acid Bath” という曲もあった(笑)
E: 笑
J: そうやって僕は音楽を聴くことにどんどんのめり込んでいき、特に1970年以降かな、自分の生活の中でそれが中心になったんだ。
続く…
次回・後編では、「さすが!」な一言が飛び出します。
お楽しみに!
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