De Leppard のギタリスト、ヴィヴィアン・キャンベルのロングトーク抜粋訳Pt.2!
今回は、ヴィヴィアンが初期に手にしたギターや、影響を受けたギタリスト、好みの変遷などが語られています!
I: インタビュアー
V: ヴィヴィアン
テキトーだったチューニング
8:10
V: 覚えているのは、父親と一緒に働いていた人がギターを持っていて、彼から初めてDのコードを習ったんだ。あれはとても興奮したね。
あと、ギターのチューニングの仕方を教えてくれたのも彼でね、あれは大きな収穫だった。
これ、今みたいなギターチューナーが無かった時代の話だよ。あの頃は自分の耳でチューニングするしかなかったんだ。
僕の家にはピアノがあったんだけど、近所に住んでいた女性から数回だけピアノのレッスンを受けたな。ピアノが習える場所は結構あったからね。
彼女の所には数か月通ったんだけど、「ギターのチューニングに必要な音」を習った途端に辞めたんだ。
Eはどれ?Aは?「なるほど、EADGB…、ありがとう!じゃあ、また!」ってとこさ(笑)
そうやって、家のピアノを使ってギターをチューニングする術を覚えたんだ、多分そのピアノ自体のチューニングも怪しかったけれどね。
(ヴィヴィアンがデフレパ以前に在籍していた)Sweet Savage の初期の頃、僕たちはうちの離れの小屋でよく練習していたんだけど、誰もギターチューナーを持っていなかったし、ましてや音叉(叩くとチューニングの基準音が鳴る金属の棒)を使うことなんてね…
僕らはそのチューニングが合ってるかどうかも分からないピアノに合わせてチューニングして練習してたから、きっとあの頃は音程がずれてたと思うよ(笑)
最初のヒーロー、ロリー・ギャラガー
9:30
V: 僕が10歳の誕生日、いとこのリチャードがロリー・ギャラガーの”Live in Europe ‘72”をプレゼントしてくれたんだ。
あれは僕にとって初めてのレコードで、興奮してそのクリスマスの夜一晩中聴き続けたんだ、何度も何度も繰り返しね。
1970年頃のベルファストと言えば、当然どのアーティストもコンサートを開こうとしなかった。(地域紛争)
でも、ロリーは毎年クリスマスの時期に街を訪れて、コンサートをやってくれたんだ。僕が最初に観たのは1973年で、それ以降77年位まで毎年見に行ったよ。
こうして彼は僕にとっての最初のギターヒーローになり、幸運にも実際に彼に会ってチケットの半券にサインをしてもらった。
彼はとても良い人だったよ。
人生初のフェンダー
10:46
V: それがきっかけで僕はストラトキャスターが欲しくなり、15歳の夏はずっと働き詰めだった。
その頃にはちゃんとしたギターを手に入れてステップアップしたいと思っていたから、頑張ってお金を貯めていたんだけど、それでもストラトを買える額には至らなかった。
で、僕の誕生日は8月25日なんだけど…今でも覚えてるよ、あれは金曜日だった。
父親が僕の仕事場まで車で迎えに来てくれて、「誕生日おめでとう」と言いながら、彼はトランクを開けた。
すると、そこにはギターケースがあり、表面にはFender の文字。めちゃくちゃ興奮したよ。
ところが、ケースを開けるとそれはストラトではなく、ハムバッカーが2つ搭載されたテレキャスターのシンラインだった。
I: でも、それもちゃんとしたギターだよね。
V: その時の僕はよくわからない感情を感じたよ。ストラトではないにせよ本物のフェンダーだろ?
父は僕が頑張って働いてもストラトには手が届かないことを知っていて、そのギターを買ってくれたんだ。
レスポールへの傾倒
12:10
他のギターとトレードするまでの数年間はそのギターを弾いてたんだけど、その頃の僕は徐々にレスポールを好きになり始めてね。
Thin Lizzy を聴き始めて、スコット・ゴーハムやローワン・ロバートソン、それに僕にとって永遠のヒーローであるゲイリー・ムーアを知ったんだ。
彼らは全員、特にゲイリーは真の「レスポーラー」だったしね。
なので、本物のストラトキャスターを手に入れる前に、自分の好みがレスポールに移っちゃったんだよね。
結局、最初のレスポールを手に入れるために、僕は父から貰ったテレキャスターを手放したんだ。
I: あなたがレスポールに惹かれたのは、あくまでサウンド面だったのですか?それとも見た目?
V: ゲイリーを聴いた時はレスポールの持つサウンドに惹かれたんだけど、でもレスポールの見た目はずっと好きなんだよね。
もし、見た目でストラトかレスポールを選ばなきゃいけないんだったら、間違いなくレスポールだね。
レスポールの方がよりロックな感じがするんだ。
続く…
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