先日ツイートでご紹介した、Def Leppard のギタリスト、ヴィヴィアン・キャンベルのロングインタビュー。
彼のキャリアをギターや機材中心で語っているのですが、ギターを弾かない方でも興味深いと思えるエピソードも結構あったので、いくつか抜粋してご紹介したいと思います。
I: インタビュアー
V: ヴィヴィアン
ギターヒーロー
1:05
I: あなたにとっては、レスポールを使っていたギタリスト達がギターヒーローだったんですよね?
始めた当初のことを教えて頂けますか?最初に手にしたギターとか、どうやって練習していたとか?
V: そうだね、僕にとってのヒーローはレスポールを使ってる人達ばかりだったけど、僕が最初に憧れた人は、ストラトキャスターを使っていたロリー・ギャラガーだった。
でも、僕が音楽に目覚めるきっかけとなったのは、やはりレスポールを使っていたマーク・ボランだったね。
70年代初頭、Top Of The Pops という番組でT-Rexを見た時にピン!と来たんだ、姉の服を着たり、髪の毛を伸ばしたいと思ったり、「これこそがオレの人生だ!」ってね。
最初に手にしたのは…
2:00
V: もちろん、当時はいつも「ギターを買ってくれ!」と言って親を悩ませていたよ。
でも、まだ9~10歳だったから、彼らも真に受けずに「はいはい、わかったから」という感じだった。
でも、そうこうしているうちにクリスマスが近づいてきてね。ある夜、父親がクリスマスプレゼントとして、僕に買ってきてくれたんだ、「ウクレレ」をね(笑)
僕は「これはギターじゃなくてウクレレだよ」と言ったんだけど、まぁ、数か月はそれを弾いていたんだ。
それでもやっぱりギターが欲しかったから、それ以降もずっとギター!ギター!と言い続けてさ。
で、ある時父親は気付いたんだろうね、僕が本気なんだな、と。
それ以降、必要なものを全て買ってくれるとかではないけれど、色々とサポートしてくれるようになった。
燃え上がるギターへの情熱!
3:20
V: ある時、遂にアコースティックギターを手に入れたんだけど、(弾いてるうちに)太い5・6弦だけになるまで弦を切っちゃってね。
(↓この人も最初、弦2本のギター弾いてたそうです)
当時は、周りに教えてくれるような人がいなくて全部独学でやっていたから、チューニングのやり方さえ知らなかったよ。
その後、11か12歳のクリスマスに、遂に念願のエレキギターを買ってもらった。
今でも覚えてるよ、Arbiter というブランドの25ポンドぐらいのギターだったんだけど、これがまぁゴミみたいなギターでね。
とてもまともに弾けないような代物でさ、それに、僕は当時アンプを持っていなかったんだ。
あの頃の僕にとっては、「エレキギターを持っている」ということが重要だったから、アンプが無くてもあまり気にしてなかったんだ(笑)
その後、自分でバイトをするようになってからはとにかくギターや機材を買うために働いたし、「ギタリストになること」、それが人生の全てだった。
ギターを教わったのは…
6:55
V: さっきも話したけど、ギターを教えてくれるような人がいなかったから、ギターをやってる人に偶然出くわした時なんかはとにかく教えを請うたよ。
今から思えば、あんなインターネットもない時代にどうやって弾き方を覚えたんだろうね?ゆっくりゆっくり、時間はかかったとはいえ、自分でも不思議だよ。
そういえば、12歳の頃、同じ学校にすごくかわいい双子の女の子がいたんだ。
彼女達は見分けがつかないほどそっくりで、二人ともすごくかわいかったから、僕は彼女達が好きだった(笑)
ある土曜日の午後、僕は彼女達の家に遊びに行ったんだけど、なんと部屋の隅にスパニッシュギターが置いてあったんだ。
僕は驚いて「え!?ギター弾くの!?」と訊いたら、「私じゃなくてママが弾くのよ」と。
結局、僕はその日、帰るまでずっと彼女達のお母さんの横に座ってギターを習い(笑)、 “Day Tripper” のフレーズを色々教わったんだ。
でも、その後彼女達の家にお邪魔することはなかったよ。どっちがかわいいか、自分の中で決められなかったからね(笑)
(*おじ様、サラッと何を言うてんのよ…笑)
続く…
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