年内最後、そして歳をまたいでの特集になりそうなインタビューがこちら、トシ・ヤナギさん!
恐らく「誰それ?」な方がほとんどだと思いますが、この方、スゴイ日本人ギタリストです。
80年代に英語もままならない状態でアメリカ西海岸に渡り、ギターで生計を立て始め、遂にはアメリカの超有名トークショー、「ジミー・キメル・ライブ」のハウスバンドギタリストにまでなられた方です。
今回の動画、これはそもそもToque というカナダのバンドのチャンネルによるもので、このバンドは、スラッシュのバンドThe Conspirators のメンバーとB’z のサポートドラマーだったシェーン・ガラースで構成されています。
先日、シェーンとトシさんが新たに始めたプロジェクトの繋がりもあって、今回ゲスト出演となったようです。
どうやって日本人の青年が80年代LAの音楽シーンにたどり着いたか、とても興味深いお話ばかりでした!
TK: トッド・カーンズ
S: シェーン・ガラース
C: コリー・チャーコ
T: トシさん
エディとルカサー
13:20
TK: 若くしてアメリカに移り住んだ日本人にとって、日々の生活はどうだった?僕らカナダ人にとっては、(陸続きだから)単に国境を超えるだけだけど…
きっと色んなことがあったと思うけど、最初はどういう形でアメリカに?
T: 当然だけど、音楽をやるためだった。あの頃、僕にとっての二大ヒーローはエディ・ヴァンヘイレンとスティーヴ・ルカサーだった。
彼らを尊敬する人間が行くべき場所、当然LAだよね。
TK: 当然だよな。
T: 僕は東京で高校生だった時にも、アメリカ人の友人たちとバンドを組んでいてね。
そのうちの一人がMI (Musicians Institute / LAの有名な音楽専門学校)のパンフレットを持ってたんだ。
そのパンフには、エディとアラン・ホールズワースが一緒にステージでプレイしている写真が載ってて、それを見た時に僕は「絶対ここに行かなきゃ!」と思ったのがきっかけだった。
TK: シェーンも確かMI出身だよね?
S: そうなんだ、トシの数年後だったけどね。
説明しづらい?歌謡曲
14:35
今のトシの話はすごく興味深かったよ、僕もまだ聴いたことが無い話だった。
個人的にはトシのさらに前の話を聞いてみたいんだけど、70年代の日本で育ったんだったら、多分ラジオでたくさんポップスを聴いてたでしょ?
演歌とかも多かったんじゃない?
T: そうだね(笑)、あとはどう言うべきか、「当時のJ-pop」だよね。
*私達が思うところの「歌謡曲」
Q: 北米で言うとどんな音楽に該当するの??
T: んー、そうだなぁ…
TK: 僕らにとっての「昔のポップミュージック」と同じじゃない??
T: ちょっと独特なんだよね…
C: コードが多いだろ?(*鋭い指摘!!・笑)
TK: トシ、そうなの?
C: (昔のJ-popは)色んなハーモニーが登場するイメージがあるよ。
T: そうだね、あとはディスコっぽい曲とかかな。
*多分、向こうで言う「オールディーズ」に近い気がします。
S: あと、(アメリカのポップスと違って)ブルースベースのコード進行ではなく、クラシック音楽的なコード進行というか、メロディの動きや情報量が多い気がするよね。
*↓英語ですが、ぐうの根も出ないマーティー先生による解説!!笑・まさにそういうことを仰ってます!
人生を決めた夜
16:00
S: でも、キミはどの段階でロックに目覚めたの?
T: ある時、父親からカセットレコーダーを貰ってね。それで在日アメリカ軍のラジオ局FENをよく聴いてたんだ。
S: 横須賀基地の??
T: そうそう。ウルフマン・ジャック(昔の有名なDJ)なんかも聴いてたな。
当時は誰の曲かもよくわからずにそういったロックの曲を聴いてたよ、それが後にLed ZeppelinやDeep Purple、Allman Brothers Band だとわかっていくんだけど。
S: そこからどうやって「よーし、これが自分の聴くべき音楽だ!」って思ったの?
T: ある時、ラジオでエディ・ヴァン・ヘイレンとスティーヴ・ルカサーのプレイを同じ夜に聴いたんだよ。
それで「何だ、この音楽は!?」となって、確か中学一年生の時にギターが欲しいと明確に思ったんだ。
続く…
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