先日お届けした前半の続きです!
アメリカのロックジャーナリスト、エディ・トランクが、元Skid Row セバスチャン・バックにエディ・ヴァン・ヘイレンの功績と思い出をインタビューしています。
E: エディ・トランク
S: セバスチャン
夢みたいな日々
5:50
E: キミは確か、95年にSkid Row が "Subhuman Race" を出した頃に、Van Halen の "Balance" ツアーでオープニング・アクトを務めたんだよね?
S: 彼らのアメリカツアーの1st レッグの全公演だね。あの時、オレはエディやアレックスと知り合ったんだ。
ツアー初日、エディがオレ達の楽屋に来てくれた時は信じられなかったな。あの時も、彼は四六時中ずっとギターを弾いてたよ。
当時、オレの息子はまだ6歳ぐらいだったんだけど、オレが彼らの大ファンだと知っていたのもあって、すごく構ってくれたよ。
KISSだけじゃなかった!
6:40
S: 当時はまだインターネットが登場する前で、オレ達はよく「ブートレッグが合法な国」・日本へよく行ったんだ。
昔の日本のTV出演時のVHの映像とか、誰も持ってないであろうアイテムをスーツケース一杯に詰め込んで、ニュージャージーまで帰ったもんだった。
そう、エディ本人でさえ持ってなかったんだよ!
オレはそのVHと一緒に周った時に、「エディ、あなたがファーストアルバムリリース時に出演した日本のTV番組のビデオ、オレ持ってますよ」って言うと、「おい、マジかよ!?それ全部見たいな!」って言われてさ。
オレは家に帰ってからその類いのビデオを全部コピーして、「エディ、これがエドワード・ヴァン・ヘイレンの半生ですよ」って言いながら渡したよ(笑)
それを見たエディは「(こんなのが残ってたなんて)信じられない!」と言ってたよ。 "And The Cradle Will Rock" でデイヴがごついブーツを履いてたやつとかね。
(*KISSアイテムのコレクターとして知られるバズ、VHもそこまで好きだったとは!)
未発表作品のリリースは?
8:05
E: 今後例え未発表モノがリリースされたとしても、キミは多分それ以上のコレクションを有していると思うんだけど、一年半前ぐらいだったかな、僕がノースハリウッドのスタジオにいた時に、ある人が大量の未発表音源で構成されたVHのボックスセットを聴かせてくれたことがあった。
彼はワーナーブラザーズがらの依頼でそれを手掛けたらしいんだけど、結局リリースされないことになったらしい。
もちろん、僕らはいまだエディを失った悲しみの中にあるけど、少し落ち着いた頃にでも、そういった作品へのリリースに向けて状況が整うことを願うよ。
キミはコレクターだからわかると思うけど、VHはそういった未発表音源やライブ作品がすごく少なかっただろ?
S: ああ、そうだよな。
史上最〇のフライト!?
8:50
(↓急に話変わりますが、後でちゃんと話繋がります!訳を読まれた後、ぜひ本人の「あの声・あのテンション」もお聞きください…笑)
オレは4年ほど前かな、ウルフギャングが入ったVHのオープニングをオーストラリアで務めたことがあったんだけどさ、素晴らしい神様のいたずらによって、帰国便はファーストクラスでデヴィッド・リー・ロス様の隣の席だったんだ!
信じられるか!?
E: なんてこった!!
S: ぎゃっはっはっ!!
しかも、オレ達2人とも、フライト中一滴も飲まなかったんだぜ!
オレとあのデイヴが、コーヒー飲みながらおしゃべりして、大笑いして12時間過ごしたんだ!
「お静かに!」って百万回ぐらい言われたさ!デイヴがオレより騒がしかったのはヤバかったよ!
それはさておき、ちょうど Eagles のドキュメンタリーが発表された頃だったんだけど、キミは見たことあるかい?
E: あぁ、オレも見たよ。
S: あれはすごく細かいところまで深掘りした映像作品だったんだけど、オレはデイヴに伝えたんだ。
「デイヴ、Eagles がやったような、深い所まで迫ったドキュメンタリーをVHが作ったらどれほどクールだろう?」ってね。
彼はその時「確かに良いアイデアだな」って言ってたけど、エディがいなくなってしまった今、彼抜きでそんなものをどうやって作れるだろう?
もしかすると、エディ所有じゃないマテリアルを用いて、そういったものが作れるのかもしれないけれどさ…。
終/
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