便宜上付けてますけど、「元ガンズ」という肩書ももうね…(笑)
今回は、そんな彼が先日受けたミッチ・ラフォンのインタビュー訳の抜粋をご紹介!
前編の今回は、まだガンズ在籍時に発表した最初のソロアルバム "Pawnshop Guitars" と当時の時代背景などについて語られています。
M: ミッチ・ラフォン
G: ギルビー
創作面での自由
18:40
M: さっき、「クリエイティブな面に口出ししてくるレコード会社とは一緒に仕事をすることは出来ない」という話があったけど、特に最初のソロアルバム ”Pawnshop Guitars” を始め、ストレートなロックンロールアルバムばかりだよね?
ああいう(シンプルな)作品を出す上でも、「創作面での自由」は大事だと?
G: オレの過去の作品がああいうスタイルにまとまっているのも、オレがずっと「クリエイティブ・コントロール」を握って来たからさ。
あの最初のソロアルバムで契約したのはヴァージン・アメリカだったんだけど、彼らはオレにそこの自由を認めてくれてね。オレはラッキーだったよ。
彼らにとってはオレが最初のアメリカ人アーティストだったんだけど、あの段階では彼らはすごく良くしてくれた。
ところが二枚目のアルバムの制作初期のミーティングでは、彼らには目指していた方向性があった。
その頃にはグランジがシーンを席巻していたからね。
オレの最初のシングル “Cure Me or Kill Me” が出た時は、 Soundgarden の “Black Hole Sun” とチャートで戦っていたんだぜ?(笑)
(*勝てるわけないだろの意味)
NYやシカゴ、ダラスなどではラジオでかなりオンエアされたみたいだけど、LAでは違った。シーンは完全に別物だったんだ。
ということで、オレが二枚目を作る時には、方向性を変えるようにと強いプレッシャーがあった。とにかく、モダンに、今風に、という感じだね。
連中はオレに「例えばこんな感じだ」と言って聴かせてくれたけど、まぁ、典型的なグランジだったよ、チューニングを下げて、シンプルなギタープレイだけって感じのね。
自己をどこに見出すか
20:25
だから、あるミーティングで言ってやったんだ。
「なぁ、オレがいるのはここで、キミらの立ち位置はこっちだ。全然違うだろ?オレはオレの道を行く。キミらもキミらの方向に行け。それで良いじゃないか」ってね。
これ(ロックンロール)がオレの在り方であり、オレが好きなことなんだ。
21:00
もちろん、周囲の意見を取り入れたり、誰かに影響を受けたりすることは何も悪いことではない。
キミが熟慮して選んだ連中なんだったら、そういった人の意見を聞くのは当然だし、オレだって自分の周りの人々の助言をよく聞いてるよ。
でも、オレはいつも自分のやることや自分が曲に持ち込む要素の中に自己を見出すから、オレは自分の仕事をやるという感じさ。
続く…
この頃のエピソードは、多くのHR/HM 系アーティストから苦い思い出として語られていますが、当時ガンズのメンバーだったギルビーでさえこんな調子ですから、ホールやクラブを周っていたバンドだと、そのプレッシャーはもっと大きかったかもしれませんね。
もちろん、その中でも良い曲・良い作品はあったわけですが…
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