ニール・ショーン (Journey) / B.B.キング&エルヴィン・ビショップとの出会い


80~90年代の様々なアーティストの裏話を取り上げてくれる Professor Of Rock のチャンネル。


今回はJourney のギタリスト、ニール。ショーンが一番最初に大人数の前でプレイするきっかけとなったエピソードを紹介してくれています。


Journey が拠点としたサンフランシスコの街に出て、ゆかりの地を紹介しながら話してくれています。



人気クラブ・Keystone Korner


0:50


僕の本格的な音楽活動は、14歳の時この場所で始まったんだ。昔、ここに Keystone Korner というクラブがあってね。


小さくてアットホームなブルース・ジャズクラブで、ほんとにたくさんのアーティストがそこでプレイしてたよ。



あの当時、僕はサンフランシスコ郊外のサン・メテオで(サンタナのクルーだった)ジャッキー・ビルニュウェイと知り合い、彼が僕をサンタナに紹介してくれて最終的には加入することになるんだけど、実はその前にエルヴィン・ビショップに紹介してくれていたんだよ。


彼はそのクラブでよくプレイしていて、数か月間は毎日のように出てたんじゃないかな。



で、毎週火曜日か水曜日の夜には、レギュラーじゃないギタリスト達をステージに上げる飛び入りみたいなことをやってたんだ。


エルヴィンはそういう場を僕に見せてくれたりしながら、色々と世話をしてくれたよ。



突然のプレゼントは…


1:50


僕はその頃にはB.B.キングやアルバート・キング辺りのブルースを聴いて学んでいたんだけど、彼とプレイするようになって一か月経った頃だったかな?


「キミにプレゼントがあるんだ。今度Fillmore Westに一緒に行って、B.B.に紹介してあげるよ。多分、彼は僕らをステージに上げるから、ステージでジャムることになると思う」って言われたんだ。



僕は「まさか!!」という感じだったよ。


当日、僕らは会場に行き、彼の楽屋でB.B.に紹介してもらったんだけど、エルヴィンの予想通り、彼は「今晩ステージに上がりなよ。一緒にプレイしよう」と誘ってくれた。


そうして僕はあのFillmore West のステージに立ち、ステージの反対側を見れば、あのB.B.がいる。



僕は彼のスタイルをしっかりと学んでいたから、例えば彼がこういうフレーズを弾いた時には、それに呼応する形でこんなフレーズを弾いたのさ(笑)


*3:00 を参照。ブルースの「コール&レスポンス」という形。



賢かったニール少年


3:00


こういう有名ギタリストのステージに若い奴が招かれると、そのギタリストに対するリスペクトも無しにテクニックを見せびらかして目立とうとするのをよく見るけど、僕はB.B. 以上に弾こうとしなかった。


僕はB.B.の個性であるヴィブラートやチョッピングのフレーズに、同じような形で答え続けたんだ。



すると彼は、僕の方を「あのキッズは何者だ?」みたいな感じで見てたよ(笑)


僕にとって、最高の思い出の一つだね。



当然、本来21歳以下の人は誰もそういったクラブに入れないわけで、まだ規定の年齢に全然満たなかった僕をプレイさせてくれたKeystone Korner のオーナーは本当に優しかったよ。


終/