ギルビー・クラーク (元GNR) #1 / ガンズ、全曲覚えろ問題


長年、アリス・クーパーの右腕として活躍しながら、ソロでの活動も行っているギタリスト、ライアン・ロキシー。



その彼が様々なゲストミュージシャンとトークを繰り広げるポッドキャストシリーズ、In The Trenchに元 Guns N’ Roses のギルビー・クラークが登場!


ガンズ関連だけでなく、様々な面白いエピソードが登場しました。



R: ライアン・ロキシー

G: ギルビー


色々いました


12:20


G: 80年代半ば、Scream・Cathouse・White Trash といったクラブがあったけど、別に皆が皆ヘアメタルという感じじゃなかったんだよ。



例えば、Cathouse では Alice In Chains がプレイしていたし。


R: 彼らは特にダウンタウンのクラブで人気が高かったよな。


G: あと、Jane’s Addiction なんかも。



多くの人達があの時代を捻じ曲げて見ている気がするけど、あの頃のLAは別にヘアメタル一色というわけでは決してなくて、色んなシーンが存在してたんだ。


確かに、あの頃オレ達もRoxy や Whisky でプレイしたことはあったけど、いわゆる「ヘアメタル・ムーブメント」の中にはいなかったよな。



R: キミはあの頃ポップロックバンドにいたけれど、いつもレスポールをクールに弾いていて、そこからWASP やら Motley Crue、RATT のファンにウケていった感じだったっけ。


少しずつ僕らも自分達の居場所を見つけていってさ。



クラブ⇒マディソン・スクエア!


13:50


R: 僕ら Electric Angels は最終的に活動拠点をNYに移して、キミ達 Kill For Thrills はLAに残ったんだよな。



(キミがガンズに加入して)しばらくした頃、キミから電話があったあの時のこと今でも覚えてるよ。


「よぉ、オレ今晩NYでプレイするんだけど、見に来れる?」って言うから「もちろんさ、どこのクラブだ?」って聞いたら「クラブじゃないんだ、マディソン・スクエアなんだ」ってな!(笑)


(*ついこの間まで一緒にクラブでプレイしてた友人が、いきなり埼玉スーパーアリーナクラスに!・笑)



言っておくけど、これはSNSなんて全くなかった時代だよ。


キミに起こっていることを、ツイッターやらインスタ・ストーリーに投稿してリアルタイムで知らせられる時代じゃなかったんだ。


でも、どういうわけか、あの頃は「色んな秘密」がしっかりと守られてたんだよな。



地獄の労働環境!?


14:55


G: しかも、あれはあっという間の出来事だったんだ。


「はい、じゃあ今日からお前はガンズの一員だ。来週からツアーね」みたいな感じさ。


(*過去記事 参照)



R: オレがアリスのバンドに入った頃のことを思い出すよ。短期間で覚えなきゃいけない曲をたくさん渡されてさ…。


キミもあの時、同じような経験した?


G: これがガンズの面白い所でね、あのバンドにはセットリストというものが存在してなかった。


ステージで次にやる曲は、アクセルが次にコールした曲だ。



オレは加入が決まった時、連中に「セットリストに入るであろう20~23曲を教えてくれるか?」って聞いたら、「いや、覚えるべきはオレ達のカタログにある50曲全部だ」って言われたんだ。


しかも、最初のライブまでほぼ一週間以内でだよ?



R: オレがアリスと長年やって来たどんな仕事よりもハードだな…(笑)で、キミは全部覚えたの?


G: ああ、全部耳コピで覚えたよ。


続く…