今回取り上げるインタビューは、当ブログ初登場のクラウス・マイネ from Scorpions!
約一か月ほど前と思われるインタビューですが、要訳させて頂きました。
インタビュー中に所々回線の不調もあり、音声が聞き取れなかった個所などはこちらで補わせて頂きました。
インタビュアーはお馴染み、エディ・トランク氏です。
E: エディ・トランク
K: クラウス
リモートで曲作り
0:37
E: 多分、スコーピオンズもこのパンデミックの影響を受けていると思うけど、ドイツではどんな感じ?
K: バンドはオーストラリア・東南アジアのツアーから戻って来て、そこからメンバー各自自分のスタジオで作業を始めたよ。
先週、僕らは地元のハノーヴァで一緒にスタジオに入ったんだけど、ミッキー(・ディー)とパウエル(・マキオダ)はまだこっちにはいないんだ。
彼らを除いた僕ら3人は毎日作業をしていて、LAにいるプロデューサーのグレッグとは、毎朝彼の朝食後にzoom会議をやってるよ。
そうやって僕らは今新曲に取り掛かっているんだ。最近のテクノロジーは素晴らしいね。
E: グレッグにとっては大変だな!9時間の時差を埋めなきゃいけないんだから。
K: そうなんだ。でも彼は「問題ないよ、僕は朝型の人間だから」と言ってくれてるよ。その頃には、僕らは大体夕食の時間なんだ。
世界中どこにいてもファイルで音源をやり取り出来て、簡単に変更が加えたりできる。素晴らしいけど、クレイジーでもあるよね。
本来であれば、僕らがLAにいるか、彼がこっちにいて一緒に作業すべきなんだけど。
でもまぁ、このやり方は機能しているし、今最も重要なことは作業が前進することだから。
E: 今の話を聞いてると、現在はまだソングライティングの途中と考えて良いのかな?リズムセクションがいないということは、実質的なレコーディングはまだ無理だよね?
E: その通りさ。昨年の6月にツアーがまだ始まる前に書かれた曲や断片などがたくさんあってね。
僕らのロックダウン前の最後の公演は3月5日のシンガポールだった。
そこからドイツに帰ってきて素材をチェックし、先週マティアスと一緒にスタジオに入り、LAのグレッグと話し始めた、って感じだね。
早くこのロックダウンが解除されて一緒にスタジオに入れることを祈っているよ。
ヘヴィーなアルバムに
5:05
E: スコーピオンズはずっと世界中をくまなくツアーし続けてきたバンドだと思うから、このツアーに出れない現状はキミにとってはキツイんじゃないかな、と思ってたんだけど、逆に、家に籠って新作の制作に集中できそうだね。
そのおかげで、キミがさっき触れたように次のアルバムはよりハードでヘヴィな力強い作品になりそうかい?
K: 間違いないね。この状況は僕らに時間的余裕を与えてくれるよ。
このアルバムは当初、今年の後半にリリースする予定だったんだけど、残念ながら来年2021年の初頭になりそうだ。
さらに、僕らがツアーに戻る頃には新曲をセットリストに加えられると思うし、ステージプロダクションも新しくなったり、ビデオの撮影もやるんじゃないかな。
家に籠ってぼーっとするのではなく、この状況を最大限利用して時間を有効活用していると感じられるのは素晴らしいじゃないか。
昨年だけでもたくさんの曲の断片が出来ていたし、今も作曲は続いていて、それらがどんどん形になっていくのを見るのは良い気分さ。
素晴らしいロックアルバムが出来そうな予感が日々高まっているんだ。
Sign of Hope
7:12
E: 新しい曲と言えば、今世界で起きていることを投影させた “Sign of Hope” が公開されたよね。あれはどうやって作られたの?
K: 僕らが東南アジアからドイツに向けて戻る時、アジアでは既に状況が結構厳しかった。
僕らの仲間であるWhitesnake と一緒に周っていた時だ。空港からショッピングモール、ホテルに至るまで、あらゆるところで体温チェックが実施されていたよ。
なので、それがいかに深刻なものであるかを知るには十分だった。
僕らがドイツに帰国した3月6日頃は、国内ではまだそこまで状況が悪化していなかったんだけど、そのわずか一週間後、世界全体で状況が厳しくなった。
でも、そんな中でたくさんのアーティストがギターを手に取り、現在起きている現実からインスピレーションを得た新曲を次々に発表したのは素晴らしいと感じたんだ。
で、僕もドイツに帰国してから数日後にあの曲が出来たんだ。
他にやることもなかったしね(笑)
終/
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