日本で絶大な人気を誇ったフィンランドのロックバンド、Hanoi Rocks。
2000年代の復活も大歓迎され、その時にマイケル・モンローとアンディ・マッコイに並ぶカッコよさで注目を集めたのが コニー・ブルーム でした。
現在はソロと並行して、自身のバンド Electric Boys でも活躍するコニー。
今回はそんな彼の最新インタビュー要訳をご紹介します。
I: インタビュアー
C: コニー
ポジティブでいるために
1:20
I: コニー、キミはいつも忙しい男で、つい先日はソロ・アルバムの "Game! Set! Bloom!" をリリースしたばかりだよね。
( Electric Boysの2019年のアルバム) "Ghost War Diaries" はもう新しいアルバムというには時間が経ちすぎかもしれないけど、これだってキミが直接的にかかわったアルバムだ。
キミは止まることなく曲作りやプロデュース業を続けているけれど、何がキミのモチベーションをそこまで保っているの?
C: 多分、いつも忙しくしていないと居心地が悪いんだよ。
自分にとって常に新しいものや先を見据えて取り組んでいる時ってのは、物事は順調と言えるのさ。
でも、ツアーが無かったりレコーディングの予定が入っていないと、落ち込むとまではいかないけれど、ネガティブに物事を考えがちなんだ。
例えば、ツアー中にすごく手ごたえのあるショーが出来たとしよう。
ツアーバスに戻ってビールを開け、またバスが次の公演地に向けて走り出した時、「あぁ、明日もライブが出来るんだ」と実感するんだ。
これって素晴らしいんだよ。
毎日ギターを弾く理由
3:30
I: キミは毎日ギターを練習したり、曲を書いたりするタイプ?それとも、クリエイティブなモードに入った時だけに弾くの?
C: 基本的に僕は家で毎日ギターを弾くんだけど、それは単純にギターがいつも近くに転がってるからさ。
作曲に関しては、ソングライターや作曲チームで、会社員みたいに9時~5時で作業をする人たちがいるのも知っているし、僕も実際やってみたけれど、僕の場合はそれほど良い曲は生まれなかったよ。
僕は、インスピレーションを感じた時にやる方が向いてるみたいだ。
時には数か月何も出てこないこともあるけれど、そんな時でも1曲出来ればそこから一気に勢いがついて15曲書けるんだ。
その何も出てこない時なんかは、散歩したりしながらアイデアやヒントを集める感じさ。
で、ある時急にそれが形になるんだ。
Electric Boys の誤算!?
14:40
I: 僕が思うに、Electric Boys は最初に売れ始めた90年代前半、完全に間違ったカテゴリーに入れられてたように思うんだ。
それはもちろんヘアメタル・ムーブメントで、Black Crows と同様の「疫病神」に苦しめられたんじゃないかと。
Black Crows は何とかそこから逃げ出すことが出来たものの、キミたちはヘアメタル・バンドとして認知されてしまった。
本来であれば、Aerosmith 系のバンドと評されるべきで、実際キミの声は S.タイラーっぽく聴こえることも多い。
これに関してはどう思う?
C: 僕らはいつも自分達のスタイルを持っていたから、外からの評価にはそれほど意識を向けていなかったよ。
そういう「ヘアメタル」というジャンル分けに気が付いたのも、もっと後のことだったんだ。
僕が小さかった頃は、キース・リチャーズに憧れてたんだけど、僕の髪はカーリーヘアでね、「クソ!キースみたいになれないじゃん!」と思ったよ(笑)
けど、マーク・ボランやイアン・ハンターを見た時に、「よし!これなら僕にもチャンスがある!」と(笑)
多分、Electric Boys が70年代に活動していたなら、彼らと同じグラム・ロックのカテゴリーに入れられてたと思うよ。
でも、こればかりは僕にはどうしようもないよね。
認知されたこと自体は嬉しかったし、僕らのサウンドはやはりスウェーデンらしかったと思うしさ。
僕らはアメリカ・イギリスのシーンを外から見ていて、自分達の良いと思うものだけを選んで取り入れていたからね。
「キミ達はLAに行くべきだ」という人達もいた一方で、「個性的なサウンドを持っているね」と言ってくれる人もいたし、僕自身もそう感じていたよ。
続く…
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