ジョン・コラビ #1 / 父の形見の車&ブレット・マイケルズ


Motley Crue や Dead Daisies を始め、ソロアーティストとしても活動してきたボーカリスト、ジョン・コラビ。


今回からは、彼の最新インタビューの要訳をお届けしていきます。



いつもどこか飄々としている印象の彼ですが、意外と?コミュニティに対する深い愛を語っています(笑)


I: インタビュアー

J: ジョン



ナッシュヴィル愛


34:40


*ジョンが I believe in Nashville と書かれたTシャツを見せるので


I: それは新しいグッズのTシャツかい?



J: これはオレのグッズじゃないんだ。


数週間前、この街はトルネードに襲われてね。数年前には洪水もあって、街のあちこちが水に浸かったんだ。


でも、オレはこれほどまで自助努力に溢れた街を見たことがないよ。国の緊急事態管理庁のトレーラーさえこの辺りでは見ないんだ。



そのトルネードの夜も、人々は互いに助け合い自分達で片づけようとしていたよ。


で、ある企業が支援のためにこのTシャツを作ったから、オレも大量に買わせてもらったんだ。


このコロナがある程度落ち着いてきたら、オレはベネフィット・コンサートをやろうかと考えてるよ。



オレの友人も10人ぐらいが全てを失い、オレが以前ライブ・レコーディングをやったスタジオも終わってしまった。



父親の形見の車


39:20 


I: キミの El Camino (という車)の話は何だったのか説明してくれる?


J: ああ、それね…。2014年にオレの親父が亡くなったんだけど、彼の車をオレが引き継いだんだ。



彼が住んでいたニュー・ジャージーからナッシュヴィルまで持ってきてね。


結構な大金をつぎ込んで、エンジン、トランスミッション、タイヤにペイントまで、全部新しくしたんだ。



未だに何が起きたのかよくわからないんだが、数週間前、一度車庫から出して向きを変え、再度車庫の入り口に駐車したんだ。


で、オレがキッチンに戻った時にいきなり爆発炎上さ。まさに炎に包まれて全焼だよ。


燃料系の問題なのか何なのか全くわからないが、オレは消防車やらを呼んで、車を片付けてもらった。手元には何も残らなかったよ。



I: 全部新しくしてレストアしたんだよね?


J: ああ、唯一オリジナルだったパーツは窓ガラスだけさ。他は全て新品のパーツだったのに。



Poisonのブレットの話


41:15


I: 真実かどうかは知らなんだけど、オレはクレイジーなウワサ話を聞いたことがあるんだ。


ナッシュヴィルってのは、他とはちょっと違う街だろ?独特のクラブシーンがあったりしてさ。



J: ああ、確かに。


(*元々ナッシュヴィルはカントリーの聖地で、それに特化したような大小様々なバーやライブハウスが多数ある)



I: 近年ではロック・ミュージシャンも多くなってきたけど、これは2001年頃の話だったと思う。


この話は Poison のリッキー・ロケットから聞いたんだけど、当時ブレット・マイケルズがナッシュヴィルに家を買ったらしいんだ。



で、ある時ブレットがデートした女性が地元の男の彼女だったか何かで、その一週間後に彼の家が火事にあったんだ。


もちろん、その男がナッシュヴィルの音楽関係者かどうかはわからないし、この話の信憑性はわからないけど、例えばそういう「誰だ、このよそ者のロックンローラーは?」みたいな感じで、誰かがキミの車に細工をしたという可能性は?



そりゃあ20年前と比べたら、ロックミュージシャンも随分と社会に受け入れられるようになってきたけどさ、なんせ(カントリーで知られる)ナッシュヴィルだから。


これはあくまで仮説の話だよ。


J: オレの隣人たちも同じようなことを冗談で言ってきたよ。「誰かに借金してたりしないのか?」って。



ちょうど道を挟んだ向かいの隣人が、偶然事態を全部目撃してたんだけど、あれはまるで映画「カジノ」の中のロバート・デニーロみたいだった、って。


まぁ、結局原因は不明さ。


続く…