トレイシー・ガンズ #1 / 80年代前半のハリウッドとL.A. Guns


80~90年代、ハリウッドのサンセットストリップを中心に世界を席巻した、LAメタルムーブメント。




その震源地の1つだったライブハウス、Cathouseの元オーナーが運営するポッドキャストから、LA Gunsのギタリスト・Tracii Guns / トレイシー・ガンズのインタビュー要約をご紹介します。



*RR=Riki Rachtman 

TG=Tracii Guns



最初に見たライブ


11:45 ~ 


RR: 一番最初にサンセット・ストリップに行ったのはいつだった?


TG: 多くの人は*サンタモニカ・ブルバードを*サンセットのシーンの一部として捉えないと思うけど、実際にはTroubadour / トルバドールやStarwood / スターウッドもあったわけでね。



オレが最初に見たと記憶しているのは、15歳の時にトルバドールで見たWhite SisterとWizardだったと思う。


なぜかわからないけど、「生で音楽を聴かなくちゃ」と思っていたんだ。



*サンセット・ブルバード

ライブハウス・クラブ等、ハリウッドのナイトライフの中心となる通り。ひと昔前、日本人がハリウッド映画と聞いてイメージしたであろうシーンがそのまま広がる。



*サンタモニカ・ブルバード

LAのダウンタウン~ハリウッド~サンタモニカまでを繋ぐ幹線道路。大部分でサンセットの2ブロック南を平行に走り、スーパーなども多い。サンセットより地元民の生活感がある。



LA Gunsのパンク要素


12:51 ~


RR: The Germs / ジャームスやWeirdos / ウィアドゥズも見に行ったってことだけど、僕がLA Gunsのことでいつも思い出すのが、Nickey "Beat" Alexander / ニッキー・ビート・アレクサンダーの存在なんだ。



多くの人は知らないと思うけど、LA Gunsの最初のレコードでは彼がドラムをプレイしているんだよね。


しかも彼はLAのパンクシーンにいたヤツだったから、僕はそれを聴いた時に「おぉ、LA Gunsにパンクバンドのドラマーが加入したのか!」と驚いたよ。



Guns N' Rosesの存在


13:14 ~ 


TG: ちょうどオレがGuns & Roses (以下GNR) を辞めた頃、ニッキーがGNRのドラマー・オーディションを受けたんだ。


*ご存じの通り、最終的にはスティーブン・アドラーが加入することになるので、ニッキーは落とされる



で、オレは「キミはGNRには合わないと思うけど、もしオレが他のバンドをやるのなら、キミと一緒にやりたい」と。彼は本当にクールなヤツだったからね。


当時の第二期LA Gunsはこうして始まったんだ。



なるほど…あのLA Guns のパンキッシュな要素はこういう背景から来て、以降数えきれないメンバーチェンジを経ながら脈々と受け継がれてきたわけですね…。


次回に続く…





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