グランジ・ムーブメントのサウンドを支えたプロデューサー、ブッチ・ヴィグのインタビュー #2からの続きです。
テーマ割りの関係で、今回は短め、次回最終回が少し長めとなります。
ニルヴァーナが大ブレイクしたアルバム"Nevermind"発売直前の興味深い裏話です。
Nirvanaとのレコーディング
1:45
その二週間後、ノース・ハリウッドのリハーサルスタジオに出向いてバンドと対面したら、デイヴはお調子者だし、全員スタジオにいることに興奮してたよ。
バンドはゲフィン・レコードと契約してアドバンス(給与の前払い)をもらっていたからね。初めて音楽でまとまったお金を手にしたところだった。
そこで初めて彼らが演奏する”Teen spirit”を生で聴いたんだけど、もうぶっ飛んだね。とてつもなくパワフルなサウンドでさ。
彼らは手抜きをするような連中ではなかった。そのスタジオに入るまでの半年間、文字通り毎日練習してたんだ。
彼らは最高にタイトでかっこいいアルバムを作りたがっていたよ。
ヒット前夜
2:35 ~
“Nevermind”アルバムのレコーディングを終えて、僕は別の仕事のためにウィスコンシンに帰っていた。確か、あれは独立記念日の頃だったと思う。
僕がマディソンの東側にある湖近くのアパートを借りていて、そこでパーティーをしていたんだ。ビリー・コーガン (The Smashing Pumpkins) を始め、他のミュージシャンも大勢いた。
で、僕はソーセージを焼いてる間、“Nevermind”のカセットをデッキに入れて曲をかけてたんだ。
すると、そこにいた皆が話すのを止めて、テーブルの周りに集まり耳を傾けていた、最初から最後までね。
テープが止まると数秒の沈黙があり、誰かが「もう一度かけてくれ」と言った。で、もう一度巻き戻して再生すると、また同じ、皆立ったまま聴き入っていたよ。
ある意味気恥しかったけど、でも人々があのアルバムをどんな感じで聴いて、どんな影響を受けるかを目撃したわけでね。
僕らは16日間という短期でレコーディングを終えたから、当時の僕には(世間のリアクションが)全く想像もできなかった。
続く…
いかがだったでしょうか?
ブッチは、パーティーで他のアーティスト連中のリアクションを見て、ある意味成功を確信していたのかな?とも思ってしまいます。
恐らく、聴かされたアーティストの方も、あのアルバムの持つエネルギーに圧倒されたでしょうけど(笑)
では、次回ブッチのインタビュー最終編へと続きます!
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