ニタ・ストラウス #4 / オーディションでの失敗


シリーズでお届けしてきたアリス・クーパー・バンドのギタリスト、ニタ・ストラウスのインタビュー要訳。今回が最終章となります!



このPVをご覧頂くと、今回ニタが語っている失敗談の内容がよりイメージできると思います(笑)



やり過ぎたオーディション


6:40 ~


最初にビデオ・オーディションがあったんだけど、私はそこで見せつけてやろうと思ってたの。ホームラン級のヤツをね。


だから、ギターパートの隙間を見つけてはネックをひっくり返して弾いたり、ギターを逆さまにしたりしてね。


私が知っている限りのクールなトリック、クレイジーなフレーズを盛り込んだの。



私が*ボブ・エズリン(前回記事参照)に送ったビデオは4~5分の曲を2つだったから、全てを見て判断するには10分弱必要なはずだった。


ところが、送ってから3分後にはボブから電話があって、「これは僕らが見たいものとは全く違うよ!!」って(笑)


彼がその時言った言葉をそのまま借りると「他にも(まだ)何か出来るのか?」って(笑)



その時の私ときたら…(頭を抱える)


今から考えれば、アリス・クーパーはクラシック・ロックバンドだから、私がやったことは全く的外れよね(笑)



モトリー・クルーのチケット


5:15 ~


この一連のオーディションが起きたのは、ちょうど*モトリー・クルーのラストツアーが始まる数週間前で、私はハリウッド・ボウル公演のチケットを探していたの。


これがモトリーにとってLAでの最後のライブになるかもしれなかったからね。



まさかその二週間後、そのツアーで前座を務めるアリスのバンドに加入するなんてね。未だにそのことを思い出すと鳥肌が立つわ。


終/



*モトリー・クルー

ハリウッド=「ド派手なロックの街」を(良くも悪くも)世界に印象付けた伝説のバンド。


数々の伝説的悪行を残しながらも、地元ハリウッド / ロサンゼルスではアイコン的な存在だった。バンドは2015年にライブ活動を終了し、事実上の解散。



ところが、先日Netflixでバンドの自伝的ドラマ"The Dirt"が公開され、そこには新曲も含まれて話題に。


その反響の大きさを見てか、バンドは突如再始動を発表したばかり。



ニタのインタビュー、いかがだったでしょうか?


彼女のインタビュー動画は他にもいくつか見てきましたが、彼女は本当にエンターテイナーだと思います。


プレイはもちろん、トークでも聴き手のことを良い意味で意識されているんだろうな、と感じました。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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