アメリカ・ハードロック界のレジェンド、アリス・クーパーを支えるギタリスト、ニタ・ストラウスのインタビュー要約Pt.2。
今回はアリス・クーパー側と繋がった経緯についてです。興味深い名前が出てきます。
キップ・ウィンガー
2:41 ~
最初に私とアリスを繋げてくれたのは、キップ・ウィンガーだったわ。私は当時femme fataleというバンドでプレイしていて、モンスターズ・オブ・ロック・クルーズに参加していたの。
キップが私たちのショーを見てくれた後、「良いもの持ってるよ」と言ってくれてね。他の活動状況を訊かれたから、「仕事を探しているの!」と伝えたの。
すると彼は、「じゃあ、何か良い情報が入ったら連絡するよ」って言ってくれて。
それから二週間も経たないうちに、朝のジョギング中に携帯が鳴り、画面を見たらキップの名前…戸惑いながら出てみたら…
K:「今すぐ僕に送れるキミの演奏動画ってある?」
N:「ええ、多分あると思うけど」
K:「キミにとってすごく良い仕事になり得る案件がある」
みたいな感じだったの。
*キップ・ウィンガー
元アリス・クーパーバンドのメンバーで、80年代に自身のバンドWingerを率いて活躍。現在も定期的にライブを行っている。
伝説のプロデューサー
で、どんなプレイの動画を送るべきか…って考えた末、アメフトの試合前にアメリカ国歌をソロで弾いた時の動画に決めたの。
(NBAやMLB等も含め、アメリカの売れっ子ギタリストは大体通る道)
それをキップに送った後、アリスのマネージャーを45年務めるシェップ・ゴードンに会い、*ボブ・エズリンにも会ったんだけど、正に感動の対面だったわ。
あのKISSのDestroyerやPink FroydのThe Wallをプロデュースした人なんだから。
ハリウッドの*Sunset Marquisで、こんな二人のレジェンドと向かい合って座っているなんて…。
*ボブ・エズリン
最も良く知られているのはアリスとの仕事だが、Aerosmith / KISS / Pink Floyd / Deep Purple等超大物バンドの作品を支えてきたプロデューサー。
特に Pink FloydのThe Wallは、名盤中の名盤と評される。
*サンセット・マーキー
ロサンゼルス・ハリウッド西部にある老舗高級ホテル。ある意味、昔のアメリカン・サクセスストーリーの象徴的な存在。
かつて映画・音楽の業界人が毎夜集まったサンセット・ブルバードに近いこともあり、ホテルのHPには様々な有名人の名前が出ている。ちなみにスティーブン・タイラー様は…
"I just f@cking love this place!"
と仰ったそうです…(笑)
アメリカらしい質問
4:30 ~
そこで彼らは私に訊いてきたわ、「なぜキミがアリスのバンドにいるべきだと思う?」「なぜ僕らはキミにチャンスを与えるべきだと思う?」って。
私からすれば「だって、あなた達がギタリストを探してるんでしょ?」って思ったけど(笑)
アリス・クーパーのようなバンドで彼らが必要とするもの、それはアティチュード=「立ち居振る舞い・仕事に対する姿勢」なの。ステージ上でシアトリカルな要素を持ち込めるような人。
だから、私は彼らにこう言ったの。
「世の中に素晴らしいギタリストはたくさんいるけど、シアトリカルな面で私を超える人はいないわ」って。
彼らは「ほんとに?」って感じだった(笑)
だから、アリスとの最初のショーでは、私の言葉が本当だと証明すべくプレイしたわ。
次回、ニタ・ストラウスインタビュー最終編に続く・・・
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