ニタ・ストラウス #2 / タイミング


ロック界にいち早くシアトリカルな要素を持ち込み、未だ現役で活動を続けるアリス・クーパー。


その隣で強烈な存在感を放つニタ・ストラウスのインタビュー要約Pt.1です。



タイミングをものにする


0:27 ~


皆、私に「どうやってアリスとの仕事をゲットしたの?」と訊いてくるの、「何か秘密のやり方やパスワードみたいなものがあるんでしょ」ってね。


でも、私からすれば、「良いタイミングで、良い場所にいること」が全てなの。それがトリビュートバンドの仕事であれ、アリスのバンドであれ。


アリスの仕事に関しては、まず私が別のバンドでライブをしていた時に、アリスのバンドの元メンバーがそれを見てくれて。



もし私があの時・あの場所で、あの人の前でプレイしていなければ、きっと物事はこんな形で実っていなかったはず。


この経験から得た教訓は、1つ1つのステージをそこにいる誰かに見られているつもりでしっかりプレイする、ということ。


そんな姿勢が、あなたをまた一つ上のレベルへと連れて行ってくれるわ。



アイオワ州・オーディエンス8人


1:28 ~


昔、自分たちでバンを運転して各地を周ってた時に、アイオワ州・デモインでライブをやったんだけど、観客が8人だったことがあった。


小さくてちょっと奇妙な感じの会場だったんだけど、なんとライブ後、その8人のうち3人がSlipknotのメンバーだとわかったの。(笑)


ショーの後、彼らは駐車場で私達に話しかけてきたんだけど、もちろん私たちは彼らが何者か知らなかったから、ちょっと気味が悪いファンかも、って思ってね(笑)



そしたら、彼らが「僕らもバンドやっているんだ」っていうから、バンド名を尋ねたらSlipknotって…


(なんか聞いたことあるわね…みたいな表情で)で、私たちの車のエンジンをかけてオーディオをオンにしたら、まさにその中に彼らのCDが入ってたの!


私達、彼らの曲を聴きながら車を走らせてたの(笑)ね?誰がライブを見てくれてるかなんて、わかったもんじゃないのよ。


(だからこそ、毎ステージ全力で取り組む必要がある、と)




このスリップノットの話、アイオワ州・デモインって実は彼らのホームタウンなんですよね。


数年後、アリス・クーパーの隣で弾く女性が、スリップノットのメンバーに向かって演奏をしたなんて、すごい話ですよね…。


次回、オーディションのお話に続く…


Me and Songs

音楽と人にまつわるストーリー people's stories about music & songs.