カーマイン・アピス / V. ヴィンセントのドタバタ劇!


この5年ほどあちこちで話題を提供してきた元KISSのギタリスト、ヴィニー・ヴィンセント。


衝撃の容姿変化・よくわからない発言・ファンへの直接販売で商品見渡し…etc、何かと騒がしかった彼が計画し、結局は予想通りとん挫した復帰ライブ。



そのメンバーとして当初発表されたのが、超ベテランのDr.カーマイン・アピス&Ba.トニー・フランクリンでしたが、その経緯をカーマインがインタビューの中で語っています!


訊き手はWhite Line Fever TV のスティーヴさん。


*動画は25分ほどの本編動画からの抜粋になります。


S: スティーヴさん

C: カーマイン



ぶっ飛んでる変人



S: ここでもう一つKISS絡みのことをお伺いしたいのですが…


C: ヴィニーのことだろ?(笑)



S: ええ、そうです(笑)


C: (笑いながら首を振る…)


ヤツは…ぶっ飛んだ変人だよ…。


素晴らしい才能と作曲能力、もちろんプレイもそうだ。ただし、彼がVinnie Vincent Invasion のアルバムを作る前の話だが。



彼があのプロジェクトで作ったアルバムは全然大したことないよ。彼はただイングウェイのようになりたかっただけだ。


それの前、彼がまだヘヴィーなブルーズロックをプレイしていた時は確かに素晴らしかった。


その昔、ジーン(・シモンズ)とポール(・スタンレー)が私に電話してきたんだ。


「ヴィニーと一緒にプレイしたことがあるって聞いたんだけど、彼はどんなヤツだ?」って。



オレが「あぁ、プレイしたことはあるけど、なぜだ?」って訊くと、彼をKISS に加入させようと思ってるって話だった。


私はこう言ったんだ。


「厄介なことになるぞ。素晴らしいプレイヤーだし、作る曲も良い。でも、トラブルの火種だ」とね。


でも、彼らはヴィニーを加入させた。結果は皆の知るところさ、やはりトラブルになった。



突然の連絡


1:05


C: それから月日は流れ、ヴィニーは20年もの間シーンから姿を消した。


ところが、このパンデミックが起きる前の頃だったかな、彼は急に姿を見せるようになり、ナッシュヴィルや他の町でインストアイベント的なことをやるようになった。


この辺りのことは詳しく覚えていないんだけど。



で、そのイベントを企画していたプロモーターの男から「昔、あなたがヴィニーと一緒にプレイしていたという話を聞いたんですが」と連絡があり、さらには、「再びヴィニーと一緒にプレイしてみる気はありませんか?」と。


私は「何を言ってるんだ!?もう彼とは25年も話していないし、最後に彼と話した時は敵対関係にあったんだぞ」と答えた。


でも、彼は私にヴィニーの電話番号を伝えてきて、「良ければ電話をかけてみてください」ということだった。



その後、私がヴィニーに電話をかけた結果、僕らは4時間も話してしまった。信じられないよね。


(*カーマイン、ええヤツ過ぎません?笑)



カーマイン&トニーのブッキング


2:10


C: 私は兄弟でドラムセットのレンタル会社をやっていて、私のマネージャーが運営してくれているんだけど、どうやらその少し前にヴィニーのバンドがうちの会社からドラムを借りたらしいんだ。


でも、レンタル料を請求されなかったそうで、恐らく私のマネージャーの判断でそうしたんだろうね。それについてのお礼も言われたよ。



で、彼は「また一緒にプレイしてみないか?」と言うから私も了解し、「誰か良いベーシストはいないか?」と言うからトニー(・フランクリン)を勧めたよ。


私はトニーのことが大好きだからね。


(*出た!カーマイン&トニーのニコイチコンビ!!笑)



こうして、ヴィニー、トニー、私が揃い、そこに私の弟と共に活動していたジム・クリーンが加わることになった。


そのプロモーターの彼は我々全員に前金を払い、ヴィニーにはさらに上積みされた金額が渡された。


ところがだ、そこからまた物事が訳の分からない方向に進み始めた。


そのライブがキャンセルされたということがわかり、ヴィニーはプロモーターを混乱させたんだ。



この頃には私もプロモーターの彼と仲良くなり、私が時々開催しているトークショーのブッキングなんかも担当してくれるようになっていたから、ヴィニーの仕事の前金を返すことを申し出たんだ。


でも彼は、


「トニーも含め、そのお金は持っておいてくれ。オレは今までヴィニーに何千回とこんな前にあわされてきているから大丈夫だ」


と言っていたよ。



これが例のヴィニー復帰ライブの一連の流れさ。


S: それ以降、彼らからの連絡は無いということですか?


C: ああ、全くだ。


終/