DJ アシュバ (SIXX AM / Ex-GNR) / #1 頼れるのは自分のみ


先日、ツイッターで私がギターカバーした "Mi Amor" の動画をツイートさせて頂きましたが、偶然にもこのタイミングで、そのオリジナルをプレイしたDJ Ashba のインタビューを発見!!


このインタビュー、率直に言って、私が今まで聞いてきた中で「最も有意義なインタビュー」でした。



彼の音楽的な部分よりも、生き方や教訓にフォーカスしていて、あらゆる人の生き方のヒントになる話が盛りだくさんでした。


普通に考えても、HR界の二大アイコン、アクセル・ローズとニッキー・シックスから信頼を得るだけでも「絶対何かあるだろう」という話なんですが(笑)、このインタビューを聞いて大納得!という感じでした。


I: インタビュアー

DJ: DJ アシュバ



田舎から大都会LAへ


2:15


I: 一番最初にあなたがギターに興味をもったきっかけは?


DJ: 最初にエディ・ヴァンヘイレンとランディ・ローズのプレイを聴いた時だね。「これこそ、オレがやりたいことだ!」とピンときたよ。



I: 私も同じでしたね(笑)


で、イリノイから全くタイプの違う大都会・LAに出てくるわけですが、大きなカルチャーショックだったのでは?


DJ: 田舎のキッズがそういった大都会のシーンを思い浮かべた時に出来るのは、とりあえず自分が出来る限り良いプレイヤーになってやろう、ということぐらいだ。


なので、あの頃は文字通り、朝から晩まで練習してたよ。



で、実際にLAに出てきてわかったのは、確かにすごいプレイヤーもたくさんいるけど、そうでもないプレイヤーもいっぱいいるな、ということだった(笑)


なので、LAに出てくる前にたくさん練習していたことは良かったよ。


ちょうど同じ頃、シカゴから出てきてたBarracudaというバンドと一緒にプレイ出来たのもラッキーだったね。



彼らはその段階ではまだカバーバンドだったけど、その後MTVで自分達の曲が掛かり始めたんだ。


彼らと一緒に西海岸のあらゆる場所でプレイしたよ。


I: それはどのぐらいの期間続きましたか?


DJ: 結構長いことやったと思うよ、「望んでた以上に」ね(笑)


(↓隠れた名曲です)


でも、その半年後に大きな地震があって…(恐らく、1994年)。そこから少し状況がどうなるかを見定めていたけれど、この時点で人生を4回分生きたような感覚だった。


そんな一瞬で軌道に乗った感じではなかったよ。


I: イリノイからLAに出てくるとなると、たくさんのすごい人々、才能あふれる人々、美しい人々…魅惑的な要素も多い一方、生活費は高くつきますよね。



DJ: めちゃくちゃ高いよ!


工事・建築系の仕事をしていた時に、屋根を突き破って下に落ちてしまい、手術と治療を経験したんだ。


結果、オレは8ヵ月間歩くことが出来なかったんだけど、それで初めて清算小切手なるものを知り、その金額に驚いたんだ。



ロックンロール・ライフ!


4:45


DJ: オレはその頃、小さな町でトレーラーハウスに住んでいたんだ、まさにロックンロールライフだよ。



そのトレーラーのルーフトップにアンプを置いて、道の向かいにあった大きな駐車場に向けて爆音でギターを弾いてたんだ。


オレの脳内ではその駐車場は観客で満員、でも現実はジジイが一人と犬一匹さ。


I: しかも彼はあなたに中指を立てて、というとこでしょ?(笑)


DJ: その通り(笑)



で、ある時彼が警察に通報したもんだから、警官がオレの所に来て「キミの選択肢は2つ、機材を没収された上でここに住み続けるか、もっと郊外にトレーラーを動かすかだ」と。


偶然、当時付き合っていた女の子の親が、誰も使っていないトレーラーハウスを郊外に所有していたから、オレはそこに引っ越すことになったんだ。


16歳の頃の話さ。


まぁ、そういう色んな事があって、オレは一生懸命働くことを覚えたんだ。



進みたい方向に進むために


5:50


DJ: オレの親父はオレが小さかった頃にいなくなったから頼れる人は誰もいなかったし、人生の早い段階で、自分が成功するための唯一の方法は、自分自身で何とかすることだと理解したのさ。


自分が人生で得たいものを得るために、行きたい方向にいくためにそれに応じた労働をしなくちゃならなかったし、自分でもその決意はできていたよ。



オレにとっては小さな町だったその場所で、オレは何も持っちゃいなかった。


オレはいつも居心地が悪くて、自分は他の連中とは価値観が違うとわかっていた。


「フィットしないことを知っていた」という以上に良い説明の仕方が思いつかないけどさ…


かといってどこならフィットするのかは知らなかったわけだけど、「オレはこの町には合わない」とよく母親に伝えていたよ。



今はヴェガスがオレにとってそういう場所だと知っているけどね。


続く…