日本のロックファンの間でも有名な海外のライブハウスやアリーナはいくつかあると思いますが、今日ご紹介するのは間違いなくそのうちの一つでしょう。
ウェストハリウッドにあるライブハウス、The Troubadour / トルバドール です。
私達が知っているあまたのバンドがそのステージに立ってきた、伝説的な空間です。
昨年、コロナの影響が出始めて数か月が経過した頃、「経営的にもう無理かもしれない」ということで救済キャンペーンが始まりました。
今回の動画もその一環として、ギターメーカー・ギブソンが自身のYouTubeチャンネル Gibson TV で制作したものです。
開業は何と1957年!!60年以上の歴史を持つこんな素敵な場所、失くしてはいけないですよね!
Gibson TV司会者のマークさんが、自身もポッドキャストを運営しているミュージシャン兼コメディアンのディーン・デルレイさんをゲストに迎えて、様々なエピソードを語っています。
ちなみにディーンさん、以前このブログの記事でもご紹介したのですが、元レニー・クラビッツのバンドのベーシストです。
M: マーク
D: ディーン
マジカルな空間
0:50~
M: キミはここで音楽をプレイしたこともあれば、時にはコメディアンとしてこのステージにも立ったという、ちょっと特別な視点を持っているよね?
D: そうだね。オレはその昔、サンフランシスコでバンドをやっていたんだけど、ある時「ミニツアーをやろう!」ということになり、サンフランシスコから南下して、最後はここトルバドールで終わるという行程だった。
その時オレ達をサポートしてくれていた男が、オレ達のためにツアーバスをレンタルしてくれてね。
まだレコード契約も無いバンドがツアーバスでやって来て、この会場前に停めていざフロアを見てみると客は20人だった…(笑)
M: 笑
木造の小屋のよう
1:40
D: オレがここの名前を初めて耳にしたのは、もちろんGuns N' Roses やWASPがきっかけだった。
ここでは常に、そういった歴史的価値のあるライブがたくさん行われたし、自分で初めてここのステージに立った時には、「わぉ、確かにすげぇ!」と思ったよ。
オレはアメリカ国内のありとあらゆるステージに立ってきたけど、トルバドールとフィルモア(The Fillmore) は特別なマジックを感じるんだ。
*フィルモアはサンフランシスコにある、こちらも超レジェンド級のライブハウス。
M: それって、もう少し言葉で説明できる?ここの何が特別なんだろう?
D: 奥行きがあまりないからオーディエンスは常に目の前にいるし、あと何よりも音だ。
とにかく音が素晴らしくて、まるで木造の小屋の中にいるみたいな感覚なんだ。
M: そうだね、今こうして見渡してみても、時代を問わない素敵な魅力があるよね。
昔、よく郊外にあった木造のレストラン・バーみたいな雰囲気だ。
D: ここに一歩足を踏み入れると、ここがLAだということを忘れるのさ。まるで、テネシーかどこかにいる気分になる。
↓ 2:35~ぜひご覧ください。ほんとにそんな雰囲気を感じます!
どこで見るか?
3:00
D:ショーを見るとすれば、オレはあの辺りか、こっちで見る。(二階を指しながら)
もうここ(ステージ前のフロア)で見るには、オレは歳を取り過ぎたよ。
今、ここで誰かのショーを見たら「おいおい、こいつオレののジャケットに飲み物こぼしやがったぞ!信じられん!」「オレのPUMA のスニーカーを踏みやがって!」みたいになるからな(笑)
でも、若かった頃は(曲にノリながら)ドリンク持ってるヤツに当りに行って「Yeah! ロックだぜ!」ってな感じだった(笑)
↓これ、'83年のWASPですが、ヤバ過ぎます…笑
シークレットギグ
3:40
D: この会場でオレが好きなのがこれなんだ、ステージ背後のネオンサイン。
ここでプレイした昔のバンドの写真を見ると、いつもこのネオンサインが光ってるんだ。
The Roxy とかもそうだけど、ハリウッドにあるナイトクラブやコメディハウスは、それぞれこういう昔ながらのネオンを持っているのが素晴らしいんだ。
M: ボブ・ディランが告知なしでステージに現れたり、レッド・ツェッペリンがThe Forum でソールドアウトのショーをやった後ここのステージに上がったり…。
そういったサプライズギグをここで見たことは?
D: そういったビッグネームがLAでサプライズショーをやるとなると、彼らは決まってこの会場に行きつくんだ。素敵なことだよね。
最近だと、オレは再結成The Black Crowes を見たよ。
終/
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