ニール・ヤング "After The Gold Rush" のスタジオ



今回は、偶然YouTube のトップにオススメとして表示されたものを観てみたら、非常に興味深い内容だったのでご紹介したいと思います!


それがこちら!



「トッパンガにあるニール・ヤングのホームスタジオツアー」


"After The Gold Rush" というと、押しも押されぬクラシック・ロックの超名盤ですが、このアルバムは、ロサンゼルスの西側にあるトッパンガという山間部に建てられたスタジオでレコーディングされたそう。


Hiking4Life チャンネルのティムさんがその内部を解説してくれているのですが、ニールのキャリアの解説もなかなか興味深いので、内容をまとめながらご紹介したいと思います。



トッパンガ地区とは?


0:20



このトッパンガという地区はLAの中でもちょっと特殊なエリアで、出入りするための道路も一本のみとか。


ハリウッド・LAのダウンタウンにもそこまで遠くなく、昔からアーティストや俳優、脚本家にとっての理想の居住地として知られてきました。


ニール・ヤングは1970年代の初めにここに来て、スタジオを建設し始めたそうです。


(↓でも、やはり地価も高いので、現在は空き家問題も…)


ちなみに、このティムさんは、ちょっと変わった場所でレコーディングされたクラシック・ロックの名盤が好きだそう(笑)



Buffalo Springfieldからソロへ


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ハリウッド周辺の高級住宅街によくみられる、曲がりくねって超狭い道。



ニールはカナダの小さな町からアメリカに移り、まずはハリウッド近くのローレル・キャニオンに住んだそうです。


その頃にシンガーソングライター&ギタリストのスティーブン・スティルズと仲良くなり、彼らは Buffalo Springfield を結成。



3枚のアルバムで成功を収めた後、ニールはソロ・キャリアへ。


その中でこの場所にスタジオを建て、後に傑作と言われる "After The Gold Rush" をレコーディングすることになったそうです。



ドロップ・チューニング


2:00


その3枚目のソロとなった "After~" に取り組む前に、彼はセカンドソロ "Everybody Knows This Is Nowhere" を発表するのですが、これはニール自身にとって非常に影響力の大きい作品だった、とのこと。



彼は収録曲のいくつかでドロップDチューニング(簡単に言うと、よりヘヴィになるセッティング)を用いているそうで、私達がイメージするニールの渋~いスタイルからすると意外な感じがしますよね。


それに、今のシーンでドロップDはもはや珍しくもなんともないですが、70年代初頭だと意味が違うでしょうね…。



スランプからの脱出


3:50


あれほど素晴らしいソングライターとして知られているニールですが、1969年頃には「ライターズ・ブロック」(物書きや作曲者が陥るスランプ)に悩んでいたそうです。


そんな時に仲良くなったのが、このトッパンガに住んでいた元子役俳優・脚本家のディーンさん。



その頃、彼が舞台用に書きあげた脚本こそが "After the Gold Rush" で、ディーンさんがニールにその舞台用の曲を書いてみないか?と尋ねたことがきっかけとなったそうです。


(ちなみにその脚本の内容は、大地震によって発生した大津波がトッパンガを飲み込んでしまう、というSF的な内容)


60-70's の雰囲気たっぷり


4:35


ここから先は実際の内部の映像になるのですが、まあぜひ一度ご覧ください。


ほんとにタイムスリップしたかのような、ヴィンテージ感溢れる雰囲気!クラシック・ロック好きにはたまらないのではないでしょうか?



ティムさん曰く、この部屋独特の音の響き方が、ちゃんとあのアルバムの乾いた音に反映されている、とのこと。


現在のレコーディング環境では、例えば自宅で録った音でもスタジオやホール、アリーナで弾いたかのような編集を加えることが出来るのですが、この当時ではまず不可能だったでしょうね。



7:53~は、外に残るウッドデッキへ。晴れて暖かい日だと最高だろうな、と思います!


今のような社会状況だからこそ、こういった「バーチャル・ツアー」は尚更ありがたいですね!


こういったロックににまつわる場所を紹介しているような面白い動画、発見次第紹介したいと思います!


終/


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