さて、年末年始はインタビュー動画が減っていたものの、新年あけて皆さん本格始動ということでインタビュー訳も再開です!
今回抜粋訳をご紹介するのは、Guns N’ Roses & Slash 絡みな二人のトーク!
このコロナ渦で良質なトーク動画をどんどん発信してくれているスラッシュのバンドのベーシスト、トッド・カーンズ!
彼が今回ゲストに迎えたのは、GNRでそのスラッシュとギターチームを組むリチャード・フォータス。
スラッシュと共に働く二人が明かすガンズや業界の話、お楽しみください!
T: トッド
R: リチャード
故郷・セントルイスへ
2:20
T: キミはセントルイスで育ったの?
R: ああ、そうだよ。
T: ということは、セントルイスで育って、故郷を離れて色んな街で暮らして、今またセントルイスに戻ってきたってこと?
R: そうだね、NYで約20年、LAで数年間過ごして、またセントルイスに戻ってきたんだ。
実は、(空き家になっていた)自分が生まれ育った家をオレが買って、今また住んでるんだよ。
T: へぇー、スゴイね!
R: オレがまだLAに住んでいた頃に(セントルイスに住んでいる)父親が病気になってね。彼の元を訪ねやすいように、安く売りに出ていたこの家をオレが買い戻したんだ。
当初は別に引っ越してくるつもりはなくて、安かったし思い出もあるから買っておいただけだったんだけど、子供たちが気に入っちゃってね。
あと、正直に言うと、自分の子供達にはLAで育ってほしくなかったのもある。
イメージと現実
3:30
T: こういうことについて話すのはちょっと変な感じもするんだけど、僕らのような大都市じゃない地方出身者にとっては、LAやNYはほんと別世界に思えるよね。
ただ、子供たちにとって危険・有害なものは、どこにでもあるのも事実なんだよな。
オレが育った小さな町では、キッズは14歳から飲酒を始めていたし。
そういった悪いイメージをLAやNYのような大都市だけに擦り付けるのは間違ってて、現実にはオレ達が育ったような小さな普通の町でも起きてるよ。
R: 面白いことにさ、オレは人生の大半をNYのマンハッタンで過ごしたわけだけど、あそこにいるオレの友人のほとんどはマンハッタン生まれ・マンハッタン育ちにも関わらず、若くして飲酒やドラッグに首を突っ込むキッズじゃなかったよ。
彼らは車を盗んだり、万引き・強盗やったりしないのに、むしろ小さい町のキッズの方がそういう非行に走るんだよな(笑)
T: その通り、なぜならオレ達は田舎で退屈だからさ(笑)
R: だよな。その意味で、オレ達はより多くの自由を与えられてたと思うんだ。
もちろん、今は時代も違うし、*ヘリコプター・ペアレンティングもなんら珍しいことではなくなったしね。
(*子離れ出来ない親たちの過保護な子育てのこと。昔から、子育てでも独立心を重視してきたアメリカ社会においてはかなり大きな変化)
でも、すごく奇妙に感じるよ。自分の子供達がさ、オレ自身が育ったこの町で過ごしているなんてね。
T: 考えらないだろうね!
R: あの頃のオレは、自転車を手にするや否や、もう一日中家を出たっきりだったよ。スマホなんて当然ないしさ(笑)
でも、今はもう全然環境が違うもんな。
T: あの頃ってさ、親もオレ達がどこで何してるか全然知らなかったし、オレ達はオレ達で街灯が灯れば「そろそろ帰らなきゃ」って感じだったしね。
でも、今のキッズ達はそういう訳にはいかないもんな。
夢追い人のゴールが故郷
6:50
T: 以前スラッシュとハリウッドのスタジオで話してた時に、「ここからキミが育った界隈までどれぐらいの距離なの?」って訊いたら、「20分ぐらいだ」って言っててさ。
すごく面白い視点だなと思ったよ、ハリウッドやマンハッタンで育ちました、なんてさ。
オレ達、地方出身者にとっては、その街こそがゴールだったり、夢を追いかけて出てくるための場所なのにね。
さっきキミも同じことを話してくれたけど、オレはここラスベガスに14年間住んでるんだ、もちろん世界中をツアーで周りながらね。
ラスベガスと聞くと、多くの人はカジノ、ストリップ、ドラッグなんかを連想すると思うけど、オレがこれまでに出会ったベガス出身の人々…スラッシュのバンドのギタリスト、フランク・シドラスもその一人だけど、彼らはみんな地に足の着いた人達ばかりだ。
キミの話した通り、ハリウッドやベガスでそういうよろしくないトラブルに首を突っ込んでいくのは、その街出身の連中よりもむしろオレ達のような外からやって来た連中のような気がするね。
続く…
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