再投稿か、蔵出しされたとみられる、2017年のニッキー・シックスのインタビューの訳、Pt.2!
今回は、「若かりし頃のドライブ」「ニッキーが目指す爺さん像」について語られています。
前回の続きなので前半はちょっと暗い話ですが、モトリーらしい話だったので敢えて訳しました。
後半は一転します(笑)
インタビュアーは、コメディアンや俳優としての活動もされているディーン・デルレイさんです。
D: ディーン
N: ニッキー
ヴィンスの事故への感情
28:30
N: あの事故に関しては、すごく複雑な気持ちだった。
一人の「(バンドで成功するんだ!という)夢見る若者」としては、その時点でオレの夢は終わったように思えたし、一人の人間としては、処理しきれないというか…。
オレ達はヴィンスに怒っているのか、それともヤツに同情してるのか、よくわからなかった。
だって、この地球上で飲酒運転をしていたオレ達全員、同じくらい罪深いんだよ。
ニッキー、トミー、ブラッキー
28:50
思い出すのは、オレとトミー(・リー)、WASPのブラッキー・ローレスの三人でのドライブだ。
オレは人生で初めて手にした印税、6000ドル(約60万円)全てをぶち込んで、ポルシェ914を買った。
D: カッコいいよな!
N: そのポルシェの値段が、まさにその手にした印税額と同額だった。
オレはめちゃくちゃ貧乏だったばあちゃんに電話して、「車本体は買えるんだけど、登録費が払えないから助けてくれないか?」と。
D: おい、まじかよ!?笑
N: あの頃のオレには何もなかった。でも、その車だけはあったんだ。「イケてるバンドにかっこいい車、クレイジーな女の子達…イェーイ!」みたいな感じさ。
ある日、深夜3時のサンセットBlvdを時速160キロでぶっ飛ばしてた。
オレ達はそれぞれジャックダニエル、ブラッキーはウォッカ、トミーはジンのボトルを持ってのドライブさ。
ところがパトカーに止められて「お前ら、何してんだ?何キロ出てたと思ってんだ!?」と。
でもオレ達は「悪ぃな、でもオレ達パーティーに向かってたんだ」って。
D: 警察官に向かって!?(笑)
N: それがあの頃のオレ達の思考だったわけさ。
D: まぁ、わかるよ。あの頃のハリウッドってそんな具合だったもんな。
N: 警察官は車内にあったオレ達の酒を見て、「飲酒運転は絶対にダメだ」と。
彼らはその場で酒を全部流してオレ達に空き瓶をごみ箱まで捨てに行かせ、「さあさあ、もう家に帰れ!」とオレ達を帰したんだ。
D: オレも全く同じ経験したのを思い出すよ…。
N: でもオレ達ときたら、「おいおい、嘘だろ!?今からパーティーだってのにか!?」ってね。
この直後にヴィンスはあの事故を起こし、ラズルが命を落としただけでなく、事故に巻き込まれて他にけが人も二人出たんだ。
あの事故は、あらゆる意味で目を覚まさざるを得ない出来事だった。
それでもまだ、あの当時のロックンロール・ライフスタイル全てを停止させるほどではなかった。
それを思うと、いまだに少し悲しくなるんだ。
目標のジジイライフは!?
32:00
N: これはいつも話すことなんだけど、オレは80歳になるのが待ちきれないんだ。
その歳になったら金歯をたくさん入れて、肌はタトゥーまみれ、奇抜なギターやカメラを持ち歩いて、孫に囲まれて…ぶっ飛んだライフスタイルを送るんだ。
もしかすると、ドクロマーク☠をあしらったピンクのロールスロイスなんかも良いかもしれない。
夜なのにサングラスをかけてさ、視力なんてとっくに衰えて老眼鏡かけてるのにだぜ?
D: コーラの瓶ボトルの底みたいな、ぶ厚い眼鏡だろ?(笑)
N: そうだ。
85歳でハワイアンシャツにレザーパンツ、悪臭とエキセントリックな雰囲気を漂わせながら、ギターを抱えてライブハウスに入って行って「うるせえ、オレはまだまだイケてるんだ!」ってな感じを目指してるのさ。
D: 今いくつだけ?
N: 今年58歳だ。(*インタビュー時。現在は61歳)
D: とてもそんな歳とは思えないぐらい若々しいじゃないか。
N: だろ?
続く…
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