Alice Cooper のギタリストとして長年活動してきたライアン・ロキシー。
彼が自分のチャンネルで様々なゲストを招いてトークを繰り広げているのが “In The Trenches” というシリーズ。
今回はそこに、Slashのバンドのベーシスト、トッド・”ダミット”・カーンズが登場。
彼はカナダ人なのですが、知られざるカナダのロックシーンの様子、同じカナダ人の超有名プロデューサー、ボブ・ロックの話などが登場します!
*この対談、とにかく脱線が多いので(笑)、その辺りはがっつり省いてあります!
R: ライアン・ロキシー
T: トッド
Keep The Faith とボブ・ロック
21:45
T: 僕がカナダで “The Age of Electric” の一員として活動していた時代、レコード契約ができたのも何から何まで、全てボブ・ロックのおかげだった。
僕らはカナダの中部出身で全国を周ってプレイしてたんだけど、バンクーバーでボブが僕らのショーを見てくれて、「キミ達をプロデュースしたい」と言ってくれたんだ。
僕らは(驚いた表情で)「え!?僕ら?」って感じだったよ。
そこで僕らはバンクーバーに移り住んで、バンドとしてのキャリアを真剣に考えるようになった。
僕らのアルバムを制作していた全く同時期に、ボブはBonJovi の “Keep The Faith” も担当していたよ。
R: それっていつ頃の話?
T: えーと…多分92年だと思う。ジョン・ボンジョヴィが髪を切ってすごく話題になったんだ。
R: ああ、わかるよ。オレ達のスターが髪を切った時の作品は忘れられないもの(笑)
1984年、エディ・ヴァンヘイレンが髪を切った時にオレの世界が変わってしまったようにね…(笑)
「何!?エディが髪を切ってキーボードを!?何があったんだ、エディ!」って感じだった!
時代を作ったボブ・ロック!
26:15
T: そうやってボブが僕らをバンクーバーに引っ張り出してくれたんだけど、ボブはとにかく仕事熱心な人でね。
彼はその “Keep The Faith” を仕上げると、すぐにジョン・コラビが加入したMotley Crue のアルバムに取り掛かっていたよ。
それも、”Dr. Feelgood” や Metallica の ブラック・アルバムをやってからの流れだから、まさに「ボブ・ロック・サウンド」の時代だったな。
あの頃、バンクーバーという街自体がロックで盛り上がってたんだ。
僕がレコーディングでスタジオにいた頃、ブルース・フェアバーンは Aerosmith の “Get A Grip” を手掛けていたし。彼がもういないのは残念だよ。
とにかく、あの頃あのスタジオでは Aerosmith, AC/DC, BonJovi, Motley Crue ...あと Poison もそうだ。
80年代を彩ったバンド達がこぞってあのスタジオを使ったり、その作品があそこで仕上げられたんだ。
あと、The Cult もそうだ。
R: そうだよな、The Cult もボブのプロデュースだった。あのアルバム何だったっけ?
T: “Sonic Temple” だ。そのツアーでマット・ソーラムが叩いたんだよ。
(*トッド、記憶力良いなぁ!!・笑)
続く…
いかがだったでしょうか?まさに「時代の音が作られていたスタジオ」という感じの話ですよね!
しかも、まさにその現場を見ていた人の話なので、すごくリアリティが感じられました。
この対談を聴いていて思い出したのが、以前インタビュー訳をご紹介したエンジニア、マイク・プロトニコフさん。
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