ダグ・アルドリッチ (The Dead Daisies) #1 / エリック・カーからの誘い


これまでにも数えきれないほどのプロジェクトやバンドでプレイし、現在ではThe Dead Daisies で活躍中のダグ・アルドリッチ。



そんな彼が、熱烈なKISSファンが運営している YouTubeチャンネルにゲストとして登場しました。


なかなか面白い話を語っていたので、要訳と共にご紹介したいと思います。



I: インタビュアー

D: ダグ



KISS との関わり


29:00


I: キミは少しばかりKISS の歴史と関わりがあるんだよね?キミはKISS のオーディションを受けたことがあるとか?



D: ああ、そうなんだ。


僕は高校卒業後すぐ1981年にLAに越してきたんだけど、メンバー募集なんかを掲載してくれるフリーペーパーを通じてメンバーと知り合い、バンド活動を始めた。


すぐに、カバーをプレイしながらオリジナルの曲も作り始めたよ。


ライブは、最初の数公演はどこでやったかよく覚えてないけど、ある頃からサンセットの Gazzarri’s でプレイするようになった。



するとある日、エリック・カーのガールフレンドだと名乗る子が現れて、「KISS のギタリスト候補を探してるんだけど、あなたは結構良いと思う」とオレに話してきた。


もちろん、僕は彼女がからかってるだけだと思ったんだけど、その数週間後、僕らがまたステージに立った日に、彼女はエリックと一緒に現れたんだ。



確かに、髪型からエリックっぽくは見えたけど暗いライブハウスの中だったし、あの時はまだ誰も彼のメイクしていない姿を見たことは無かったから、僕も確信は無かった。


でも、実際彼がエリック・カー本人で、僕は彼に電話番号を渡したんだ。もちろん、固定電話の時代だ。


ジーン&ポールとの出会い


30:30


数日後、彼は僕に電話をかけてきて、彼らがレコーディングを行っていたRecord Plant Studio に来るように誘ってくれた。



そこで僕はジーンやポールと出会ったんだ。でも、メイク無しの彼らと対面するのはすごく変な感じがしたよ。


もはや罪悪感に近いものがあったよ。


I: 爆笑


目を閉じながら座ってた方が良いと思った?(笑)



D: だってさ、彼らがここでノーメイクでこんな風に作業しているのを誰も見るべきじゃない、と感じたんだ。


もちろん、彼らがKISSのメンバーだとわかっていたけど、メイクしていない時にどんな外見かは知らなかったわけさ。


だから、すごい違和感だったね。



ジーンから直々に‼


31:15


で、彼らは僕に「いくつかギターソロを弾いてくれるか?」と訊いてきた。


確か “War Machine” と他に数曲あって、他の曲は割と簡単に出来たんだけど ”War Machine” だけちょっとてこずったんだ。



ちょっと変わってるんだけどすごくクールなギターリフで、今でもあれは僕のお気に入りのKISSのリフさ。


ただ、あの当時は上手く曲の感じがつかめなくて、ソロの構築がすぐには出来なかった。


するとジーンが「メジャースケールで弾いてみてくれるか?」と言ってきたんだけど、当時のオレは「メジャースケールって何?」って感じでね。



ジーンはその場で音階を教えてくれたんだけど、その時こそ「自分はもっと音楽的知識を身につけるべきだ」と感じた瞬間だった。


で、そのギターソロは上手く行って、次は一緒にジャムをやることになったんだ。


続く…


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