BonJovi のギタリストとして活躍する傍ら、自身のバンド Phil X & the Drills にも力を入れるギタリスト、フィルX!
彼の最新インタビュー要訳をお届けしています。
今回は、「ジョン・ボンジョヴィの引退」「リッチー・サンボラの復帰」の可能性などについて、非常に興味深いトークが展開されています。
M: ミッチ・ラフォン
P: フィル
ミスもライブ感の一部
10:50
*前回の続き、レコーディングのやり方についてのお話
M: ちょっと話が脱線しちゃうけど、初期のVan Halen, KISS, Black Sabbath, Aerosmith といったバンドの音源の良い所は…
(*もう話が読めてるフィルはすごく嬉しそうに Yes!! と満面の笑み・笑)
ドラムが走り過ぎたり、ノリがずれたりしてミスっても、そのままにしてあるという点だ。
もしそういった箇所をその曲から取り除いてしまうと、もはやそれは同じ曲とは言えないよね。
P: 例えば… (Aerosmithの) Dream On をヘッドフォンをして聴くと、サビでのジョーとブラッドのギタープレイなんて、半ば別の曲をプレイしてるように聴こえる。
彼らはそうやって右と左のチャンネルでピンポン効果を狙ったんだ。
M: ああ、わかるよ。
そういう要素こそが70~80年代のアルバムを特別なものにしている一方で、現代のレコーディングといえば、どうもそういった味気が無かったり、完璧さを求めている感があるよね。
ジョンの引退は?
11:40
M: 今でもBonJovi は元気に活動していてファーウェル・ツアーなんて考えられないけど、もしいつかジョンが引退を決めたら、その後はソロのキャリアを積んでいくのか、それともキミが得意なスタジオでの仕事を中心にやっていくのか、どっちだと思う?
P: 今やスタジオ作業のための予算はかなり削られているからね。
M: そうだな、スタジオやセッションでの仕事が残っていれば、の話になるよね。
P: 2003~2012年位かな、その頃であればセッションだけでもかなり良い生活が出来たよ。でもその後、Pro Tools が普及して彼らの仕事を奪っていったんだ。
(*この後の具体的な金額の話などは細かすぎるので、カットさせて頂きました)
(*将来について)
P: オレは自分があらゆることに対して準備が出来ているように思うよ。
Phil X & The Drills なんて2003年頃、それこそアンダーグラウンドだった頃からずっとやってきたんだ、時には昔の奥さんとやっていたバンドの方を優先しながらね。
そのバンドが終わってDrills の活動を再開したら、今度はBonJovi の話が来てツアーが始まった。ここでまたDrills はお預けになった、と。
でも、今のこのロックダウン・自粛下なら、Drills を前に進められるんだ。
そういえば以前、ジョンはこう話してたんだ、「オレはまだ20年やるつもりでいる」と。
だから、オレはジョンの引退を心配しちゃいないよ。
Iron Maiden 式 BonJovi
14:55
P: オレが思う「最もチケットが売れるコンサートツアー」の一つは、「再結成」だ。あれはすごい額のお金が動く。
もしかしたらいつか、ジョンとリッチー(・サンボラ)が再び組んで、オレ抜きで周るかもしれないしね。
M: これに関して僕は正直に言わせてもらうけど、僕はBonJovi のファンで、彼らのライブでまたリッチーが見たい。これ、変な意味で取らないでくれよ。
けれど、もし今後リッチーの復帰があるとすれば、僕はIron Maiden のようなスタイルを望むよ。
つまり、キミも在籍したままでリッチーが復帰するという形だ。
*トリプルGtのIron Maiden
90年代前半にIron Maiden を脱退したGt. エイドリアン・スミス。
バンドは後任メンバー、ヤニック・ガーズを迎えて活動を続け、その後1999年にエイドリアンが復帰する際には、ヤニックを追い出すことなくトリプルギター編成として現在に至る。
ヤニック・ガーズを含む Iron Maiden をステージで見ると、「おぉ、ステージに6人も!」と思うけれど、BonJovi だってライブでは(2015年まで、サポートギタリストの)ボビー・バンディエラがいたりしたもんな。
リッチーとキミが同じステージに立ったって良いじゃないか。
P: 多分、ファンもそれを気に入ってくれるんじゃないかな?(笑)
M: 僕もその一人だよ!
終/
0コメント