クラシック・ロックを語る上では欠かせないプロデューサーの一人、ジャック・ダグラス。
これまでにチープ・トリック、エアロスミスなど様々なアーティストを手掛け、彼らをレジェンド級のアーティストに押し上げてきました。
今回はそんな彼のインタビュー&エピソード要訳・前半です。
今回は段落割りの関係で短めですが、次回の後半は特に興味深い話となっています!
I: インタビュアー
J: ジャック
Cheap Trick の契約
4:20
I: あなたが Cheap Trick をレコード契約に導いたんですよね?
J: ああ、そうだ。
僕は彼らがウィスコンシンのボーリング場でプレイするのを見た。それ以前にも彼らの名を聞いたことはあったんだけどね。
僕の義理の兄弟が、彼らのパフォーマンスを見るためにそのボーリング場に連れて行ってくれたんだけど、彼の音楽の趣味ときたら最悪でね(笑)
だから僕はあまり乗り気じゃなかったんだ。
でも行ってみると、彼らはボーリング場のラウンジでプレイしていたけど、既に楽曲は素晴らしいものだった。
プレイが終わった後、僕は彼らのツアーバスを訪れて自己紹介し、「キミ達をレコード会社に紹介して契約させてあげるよ。一緒にレコードを作ろう」と伝えた。
もちろん、彼らも乗り気だったから、僕は Epicの A&R だったトム・ワーマンに連絡し、
「もしキミが今すぐにここに来なければ、僕はこのバンドをRCAに紹介するぞ。言っておくがこのバンドは素晴らしい」と。
幸い、僕はそれまでに良い結果を残していたから、トムは僕の言葉を信用して飛んできたよ。
彼もバンドを気に入り、確か二週間後には契約が完了したはずだ。
まぁ、その後彼らが何年にも渡って後悔することになる契約の始まりさ。
(*当時の契約条件はほとんどがレコード会社優位で、バンドはその内容を詳しく理解しないうちに契約してしまうことが多かった。
エアロスミスも後々これに苦しめられることになった)
何でもありだった時代
6:00
J:その昔、僕はベル・レコード、コロンビア・レコード、そしてエピックという3つのレコード会社と同時に契約していたんだ、それぞれに違う名前を使ってね(笑)
I: 言っておくけど、これは70年代の話だから(笑)
J: 厳密には60年代だ。ジャック・ダグラス、ジョン・ダグラス、スワンプ・シーズという3つの名前さ。
続く…
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