世界中で絶大な人気を誇るパンクロックバンド・SUM 41。
そのベーシストであるジェイ・マクキャスリンのコロナに関するインタビュー後編です。
今回は、「ストリーミングライブの問題点」「オンライン曲作りの利点」について語っている個所になります。
I: インタビュアー
J: ジェイ
レイテンシー問題
3:24
I: これは僕が、ジョークのつもりで書いたのに、意外と当たってたのかも…と思ったことなんだけど、この状況下でバンドがSkypeなどを通じてオンラインでリハーサルをすることは可能なの?
やはり目の前で相手の音を聞かないと難しい?
J: 僕は The Offspring のトッドとプロジェクトで The Operation M.D. というバンドをやってるんだけど、彼との会話でオンラインのアコースティック・ライブの話が出たんだ。
でも、それをやろうとすると、通信の間で結構レイテンシー(時差)が発生しちゃうんだよね。
同じようなことを上手くやってるバンドはいるから、きっとやり方はあると思うし、事前に録画したものをまとめ上げるというのもアリだとは思うけど。
このインターネットのレイテンシーに関しては難しいね。
ソロアルバムが急増?
4:10
I: この状況では、バンドに所属していても、事実上誰もがソロ・アーティストな訳だよね?
これを受けて、バンド活動休止してソロ活動をする連中が増えると思う?
J: (笑)それはわからないな。確かに、ほとんどのミュージシャンは今、曲を書いてるだろうね。
しばらくして、色んなアーティストのソロアルバムが一気に出てくる可能性も無くは無いだろう。
気遣いも無用に
4:45
僕は長年、他のバンドをプロデュースしたり誰かと共作したりしてきたけど、それらは全て対面での作業だった。
でも、僕はこうしてオンラインで繋がりながら作曲をしていくプロセスをすごく気に入ってるんだ。
例えば、相手が僕のスタジオに来て作業をしてるとしよう。
そこで何か行き詰まったり、解決に時間がかかる問題が生じた時、僕は「さて、この人にどうやって帰ってもらおうか…」と思うわけさ(笑)
でも、オンラインでの共作なら「OK、じゃあ2時間後にもう一度かけるよ」と言って、その間に試行錯誤出来るだろ?
だから僕は FaceTime のようなビデオ通信アプリで作業をする方が好きなんだ。
もう対面で共作はあまりやっていないよ。
ライブへの子供同伴は?
5:45
I: 以前、キミ達のショーを見せてもらった時に、お子さんもステージ横にいたよね?コロナがひと段落しても、また子供たちをショーに連れていくことにためらいはない?
J: ああ、多分ね。(ちょっと考えて)これってテロと同じようなことだと思うんだ。
例えコロナが終わっても、絶対に安心なんてできないだろ?テロも同様で、(残念ながら)終わっちゃいない。
多分、人々は怖がりながらも前進していくことになるだろう。
僕はコロナがどうこう以前に頻繁に手を洗うし、こういった衛生面には気を付けてるんだよ。
他の人達と距離が近すぎるのも嫌いだから、空港の混雑なんかもなるべく避けるようにしてるしね。
それを子供達にも習慣付けているよ。そもそも、子供ってのは菌を吸収するスポンジみたいなものなんだから。
いくら怖いって言っても、ずっと恐れているわけにも行かない。
前進しながら適応するしかないんだと思うんだ。
終/
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