モトリー・クルー、ツイステッド・シスター等、80年代に時代を席巻したバンドを手掛けていたプロデューサー、トム・ワーマン。
彼のインタビュー要訳Pt.2です!
前回からの続き、ディー・スナイダーを始めとする「バンドリーダーの存在について」と、「モトリー・クルーのメンバーについて」です。
I: インタビュアー
T: トム
ツイステッド・シスターの体制
3:58
I: 確か、10年前ぐらいだったかな、僕はツイステッド・シスターのギタリストにインタビューしたことがあったんだけど、すごく変な印象を受けたのを覚えてるんだ。
クレジットを見ると、作曲してるのは全てディー・スナイダーで、あとのメンバーは楽器を弾けるのに作曲するのを許されていないのか?って。
T: それは知らなかったけど、ディーがあのバンドのリーダーなのは明らかだよね。
さっき話したような極端な二面性は別として、彼は賢くて、クリエイティブな男さ。その点に関しては、彼のことを尊敬していたよ。
民主主義とは言っても…
5:00
例え「うちのバンドは民主主義だ」と言っていても、あらゆるバンドにリーダーがいるものだ。
ポイズンの場合はブレット(・マイケルズ)とボビー(・ダル)が共同リーダーという感じで、そこまで明白ではなかったかな。
でも、テッド・ニュージェントなんかは、独裁者と言うと語弊があるかもしれないけど、すべての楽器の全ての音を把握し、プレイヤーに何を弾くべきか指示していたよ。
スタジオでレコーディングする前から、彼の頭の中にそのヴィジョンが存在していたのは素晴らしかったよ。
モトリー・クルーに関しては、間違いなくニッキーが船頭だったし、チープ・トリックならリック・ニールセンだ。
話を戻すと、ツイステッド・シスターではそれがディーだったと。
I: 僕には興味深く映ったんだよ、ギタリストが「なぁ、このリフどうだろう?」とかいう提案をすることは無かったのかな?と。
T: 多分それぐらいはやってたはずだよ。
モトリー・クルーの制作体系
6:10
I: モトリーではニッキーがメインソングライターで、大ヒット曲のいくつかは彼一人で書かれたものだ。
でも彼の場合、他のメンバーにも作曲に加わるように促しているように見えるんだよ。
T: ああ、それは確かだよ。トミー(・リー)はあのバンドでニッキーに次いでクリエイティブなヤツだったし、その次はミック・(マーズ)だ。
ヴィンスは…大体「やらなきゃいけないことをやる」って感じだったな。他のメンバーほど創作には加わって無かったよ。
I: だよね。でも、トミーは “Shout at the devil” のアルバムで一曲も作曲者にクレジットされていないと思うんだけど。
T: それは僕も覚えていないけど、あのバンドへの彼の貢献度はすごいよ。
僕が一緒に仕事をした中で一番のドラマーはチープ・トリックのカルロスなんだけど、トミーは彼に匹敵するほどの存在だよ。
彼らは二人とも自分がやっていることを愛し、それを自然とやってのけるんだ。
続く…
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