ボブ・ロック #1 / Dr. Feelgood とヴィンス脱退


今回からインタビュー和訳をお届けするのは、ハードロック界では有名すぎる名物プロデューサー、ボブ・ロック!


BonJovi, Aerosmith, Metallica 等、彼がエンジニアリングまたはプロデュースを手掛けた作品を持っていないHR/HMファンの方が少ないのではないでしょうか?



そんな彼の超ロングインタビューの中から、数か所を抜粋してお届けしたいと思います。


基本的にはボブが一人で語る形で進行していきます。



モトリー・クルーとの出会い


35:20 ~


BonJoviとの仕事を通じてドグ・マギーと知り合って、同じく彼がマネージメントをしていたモトリー・クルーを手掛けることになった。



"Girls Girls Girls" の後で、彼らには変化が必要だったんだと思う。彼らは僕が手掛けたThe Cult の “Sonic Temple” のサウンドが大好きだったよ。


で、彼らとミーティングをすることになったんだけど、事前に向こうからテープが送られてきて、その一曲目に入っていたのが “Dr. Feelgood” だった。



妻と一緒に聴いていたんだけど、彼女も気に入ってたよ。


彼らはちょうどドラッグを断った直後で、キャリアの命運がかかっていた時期だったんだ。


なので、連中は燃えてたし、私にとっても最高の状況だった。



彼らが僕のいたバンクーバーに飛んできて、”Dr. Feelgood” アルバムを制作したんだ。



20年ぶりの再会


36:45 ~


ご存じの通り、あのアルバムは素晴らしい一枚になった。才能のあるバンドと楽しい制作…これ以上に何が必要だ?


僕にとっては仕事だったけど、新しい友達を作ったようなもんだった。



こないだ、彼らの映画 ”The Dirt” の曲のために久々に集まった時は、まさに ”Dr. Feelgood” の日々の続きみたいに感じたよ。


約20年間一緒になることが無かったのに、最初にニッキーが来て、トミーが入って来て、すぐにあの頃のように戻ったよ。残りの二人も含めてね。



衝撃だったボーカル交代


37:25 ~


僕がロンドンで作業中に、ニッキーとトミーから電話がかかって来てね。「オレ達、新しいシンガーを入れるから!」と。


「は!?何を言ってるんだよ?本気か!?」って感じさ。せっかくバンドは上手く行ってたのにさ。



でもまぁ、仕方がない。で、僕がジョン・コラビに会いに行って聴いてみたら、確かに素晴らしいシンガーだった。


一度作業を始めたら、まぁいつものモトリーという感じだったしね。ジョンはバンドの曲に新たな要素をもたらしたよ。



僕は “Dr.Feelgood” の時のようなアプローチで、かつメタリカの “Black Album”から学んだことを活かしながら、あのコラビとのアルバムに挑んだよ。


僕が思うに、ジョン・コラビの存在はバンドを刺激したと思うし、それはあのアルバムで表現されていると思う。



もし、あのアルバムでヴィンスが歌っていたらさらに良かっただろうが、ジョンが他のメンバーを刺激してさらに上のレベルに押し上げたのは間違いない。


彼らはヴィンスを失ったが、しかしバンドはその変化によって刺激を受けたんだ。


僕自身は、あのアルバムのプレッシャーに準備する時間は無かった。あの時、自分が持っていた中から最善のものを使って出来る限りのアルバムを作ったまでさ。



続く…




今回動画を検索していたところ、面白いものが出てきました。


昨年、ジョン・コラビがオーストラリアで "Motley Crue" アルバムをフィーチャーしたライブをやっていた模様。



私もまだすべては見ていませんが、恐らくあのアルバムがお好きな方は楽しめるパフォーマンスではないでしょうか!?



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